【感想・ネタバレ】泣きたい日のクスリのレビュー

深谷かほる

「エデンの東北」でお馴染み深谷かほる先生の傑作アンソロジー。落ち込んだ時、疲れた時等に適量お読みください。やさしい作品達がきっと癒してくれることでしょう。がんばる女の子におススめです。

[ブクログ · ★★★★☆]

いくつかの短編連作マンガ＋αを集めた作品集。
昔、某誌で読んだ読み切り作品（タイトル失念）が含まれているかと
期待して借りたけど、残念ながら入っていなかった（泣）
でも、充分楽しめました。
ゲイカップルの間に愚痴や相談ごとを持ち込む女性たちと
彼らの問答（笑）を描いた「悩めるチューリップ」，
別居する画家夫婦と、
父と共に暮らす娘＝淳子ちゃん（むっちゃカワエェ！）の話
「アイスピンクキャンデー」他，
美大生のドタバタした日々「芸術家の卵」――などなど、
壮絶な事件は起きないけれども、みんな毎日、泣いたり笑ったり。
自分に正直に生きつつ、他者への思いやりを忘れない姿勢が素晴らしい。

[ブクログ · ★★★☆☆]

なんかこう、毛色の違う漫画が読みたいなあ
と思って読んだ一冊。

タイトルだけ読むと安易な癒し漫画のようだけれど、
お涙頂戴のストーリーがつまっているわけではない。

ここにあるのは様々な女性の生き方だ。
小さな少女から結婚を迎える女性まで、立場が違えど
悩みや苦しみを抱えながら生きている。

悩みが解決されないままのものもあるし、
痛みを残して終わる作品もある。

けれど、それもひとつのあり方なのかもしれない。
やわらかな余韻を残す作品。