あらすじ
「北方領土問題」は、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、一九五六年の日ソ交渉においても、これを解決することができず、平和条約の締結に至らなかった。以来五〇年、事態が進展しないなか、中国とロシアの間で、同じく第二次世界大戦に由来する国境問題に終止符が打たれた。本書は、この係争地を互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探るものである。
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Posted by ブクログ
中ロの領土問題に詳しい著者が、中ロの領土う問題解決方法を例に挙げながら、日ロの北方領土問題を考えるもの。
特に中ロの問題などは知らないことが多く、知らない地名が多かったので理解するのに苦労した。
日ロの問題についてもある程度の知識を持っていれば、興味深く読み進めることができると思う。
領土問題や国際社会での日本のあり方などは、どちらかと言えば無関心であったが、今後関心をもって考えて行くよいきっかけとなった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「北方領土問題」は、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、1956年の日ソ交渉においても、これを解決することができず、平和条約の締結に至らなかった。
以来五〇年、事態が進展しないなか、中国とロシアの間で、同じく第二次世界大戦に由来する国境問題が解決した。
本書は、この係争地を互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探るものである。
[ 目次 ]
1 中ソ国境問題はいかに可決されたか(暗闇のなかの模索 相互に受け入れ可能な妥協 中国と中央アジア―中ロ方式の試金石 十三年目の最終決着)
2 日ロ国境問題をいかに動かすか(中ロ最終決着の衝撃 中ロのやり方をどう適用するか 四島返還論再考 未来への決断)
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