あらすじ
11人兄弟の末っ子で兄弟唯一の戦後生まれ。公務員であるかたわら詩人でもある著者が、沖縄の日常の生活を歳時記風に紹介したエッセイ集。旧正月・お盆などの年中行事、唄・踊り・食など民俗文化、基地や沖縄戦の影など、日々の暮らしのなかに、沖縄の森羅万象が顔を出す。一味深い沖縄案内。写真=中平卓馬・恵原弘太郎。
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Posted by ブクログ
世界中が民族独立運動で血を流し破壊行為が頻発している
単一文化だと言われているこの小さな島国のニホンでも
沖縄に独立問題がある
もしも現実問題として「民族自決権」を盾に沖縄が独立宣言をしたら
国会や官僚そして本土の人達はどう対応するだろうか
中国のウイグルやチベットや台湾のように
政治的干渉や武力的な弾圧が起こるのだろうか
ニホンも御多分にもれず簡単に認めるとは思えない
揉め事を企て自衛隊を投入するぐらいのことは起こるだろうし
独立派の抵抗が長引けば少しは血も流すだろう
それどころか泥沼化するかもしれない
この場合自分の生き方を宣言しているのは沖縄で合って
それを阻んで抵抗しているのはニホンの国家である
にも関わらず抵抗しているのは国家の言うことを聞かない沖縄が
無理難題を持ち出してわがままを言っていることにされてしまうだろう
これが多勢に無勢・勝てば官軍と言われる所以(ゆえん)である
この本は静岡大学に留学した沖縄県玉城村の人が描いた民族誌です
一年の春夏秋冬を通してその文化的な生活を実例を通して語っています
著者は医者を志しながらも文学に傾倒し詩人として活動しているかたわら
公務員として暮らしをたてています
沖縄を内側からと外側からの二面で捉えている奥深い内容で
ニホンと沖縄と世界の関係を理解しやすいものです
Posted by ブクログ
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[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
沖縄生まれ沖縄育ちながら、伝統文化と距離を置く家だったため、シーミーすら参加したことはない。そういうわけで、一度生活文化を知りたいと思って手にとった。初めて知る話ばかりで面白かったが、現実に体験していないがために、全然覚えてない(汗)
面白いと思ったのは、内地のまつりは秋の例大祭的なものが多く、稲作の収穫の時期なんだと漠然と理解していたが、沖縄の場合は稲作は二期作が多く、豊年祭は旧暦の6,7月に集中し、秋はむしろ静かだということ。なるほど言われてみれば沖縄では秋にまつり、という感じもしない。
こうした伝承系の記録は、後世に残すために必要なものだと思う。
Posted by ブクログ
沖縄文化について、ざっと広く知るには最適。
沖縄は日本ではなく、沖縄は沖縄なんだな、と再認識。
さらに沖縄って一括りにしているけど、沖縄の中でも場所によってかなり違うんだよね。
いや、本当に日本と違うねー。
というか地域を「日本」とくくるにはいかがなものかと…
個人的には
・正月には雑煮ではなく豚を食べることに、ちょっくら異文化を感じたり。
勿論豚を殺すところから料理が始まる。
・沖縄舞踊を日本政府は同化のために弾圧したけど、アメリカの支配下になったら、むしろ推奨されていたことに皮肉を感じたw
人心の安定をはかるためとかそうじゃないとか。
・桜が咲くのはなんと1月!!
・ゴーヤチャンプルーの『チャンプルー』はインドネシア語から来たらしい
などなど興味深かった。