あらすじ
見えるものすべてが、反転する。『鏡の国』には、削除されたエピソードがある――。そう告げられた桜庭怜は、叔母の過去の恋愛について赤裸々に綴られた私小説『鏡の国』を、もう一度丹念に読み返していく。削除されたパートが実在するなら、そこには何が描かれていたのか。なぜそのシーンは削除されたのか。そもそも、響子は何のためにこの原稿を書いたのか。それらの謎が解き明かされたとき、眼前に写し出される驚愕の真実とは!『珈琲店タレーランの事件簿』の著者が描く、予測不能な傑作ミステリ! ※本書は、2023年9月に刊行された『鏡の国』に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。
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Posted by ブクログ
4人の主要人物の抱えている問題がトリックに結びついていて、個人的には素晴らしいプロットだなぁ、と感じました。
タイトルや表紙も秀逸だと思います。
Posted by ブクログ
醜形恐怖症、相貌失認症も外見からはわからない症状だけど本人だけにしかわからない苦悩があって誰にも相談出来ないし、自暴自棄にもなるよなぁとは思った。
ストーリーは、凄く面白くて惹き込まれた。ページを捲る手が止まらなかったな。
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
まさに鏡のようにひっくり返されるような感覚。
これまで読んできた「鏡の国」の印象がガラッと変わりました。
この物語の最大の謎に関してはあまり触れずに、印象に残った一節に関して触れたいと思います。
ーこの世界は、鏡の国だー
この世界は常に自分がどのように見られているか、まるで鏡を突きつけられているような、そんな閉塞的な世界を皮肉った一節です。
この物語では主に外見に関して記述されていました。
誰も頼んでいないのに自分の外見や容姿に関して無情にも思い知らされる世の中。
容姿が良くても悪くても、結局みんな不幸に遭ってしまう。
全員がこの世界の被害者であると同時に全員が加害者であり、自分が苦しんだ過去を持っていても、誰かを傷つけてしまう可能性を有している。
私も日頃生活するときに、自分がどう見られているのかを客観的に考えてしまうことがあります。
自分の行動が正しかったのか。またそれによって相手に悪い印象を与えてしまっていないか。
自分のことをまるで鏡に照らし合わせて外から見ているかのように、後から評価してしまうのはとてもストレスを感じることだと思います。
きっとこれからもこのようなことは続くし、時代の多様化によって求められる理想像がより複雑になれば、さらに加速していく可能性もあります。
しかしそれでも、自分の中に確固として存在するものを大事にして、ブレずに生きていきたいと思いました。