【感想・ネタバレ】ザ・グレート・フライト JALを飛んだ42年 太陽は西からも昇るのレビュー

あらすじ

B727、DC-8、B747、DC-10、B747-400……JALが運航した国際路線をすべて飛んだ唯一のパイロットである小林氏。そのフライト人生は、“空の昭和史”そのものだ。総飛行時間1万8500時間、距離にして1665万キロ(地球800周分)! 同僚・後輩から「グレート・キャプテン」と慕われる小林元機長がエピソードでつづる、42年間の空の旅へようこそ。

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Posted by ブクログ

 著者は日本航空で42年間パイロットとして勤務し、その間病欠などの個人都合でフライトに穴を開けたことはないという。
 ハワイへの憧れがきっかけでパイロットになった著者はラストフライトにホノルル~成田便を選んだ。しかしラストフライト後の花束贈呈などの行事は辞退した。
 乗客に何も感じさせないことがいちばん、と思ってフライトしてきた自分にとっては、ラストであろうがなかろうがひとつのフライトが予定通り完結したに過ぎない。乗客にとってはパイロットの初フライトもラストフライトも関係ない、との心意気からだ。

ラストフライトを終えて~
「まったくいつもと同じ気持ちで飛ぶことができました。四二年間、安全運行と健康を支えてくれた全ての方々、JALを利用していただいたみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。」

「”事故原因が何であろうとも、万が一、その事故機のキャプテンが自分だった場合は、みんなから石をぶつけられる覚悟をしておけ”と言い聞かせてきた妻には、”ありがとう”という言葉以外は、でてこない。」

(メモ)
1.著者が実践したリスク・マネジメントサイクル
①未然防止
②被害局限対応
③回復処置
④事後処理と再発防止策

2.健康管理
①食べる
②動く
③寝る
④ストレス・コントロール
⑤健康診断の活用

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2013年05月23日

Posted by ブクログ

 現在は、航空評論家として活躍している小林宏之氏の、42年間に及ぶパイロット生活の回顧録です。
 小林氏の現役時代の総飛行時間は1万8500時間、日本航空が就航していたすべての国際線を飛んだ唯一のパイロット。そのフライトの中には、総理専用機の機長をはじめ、湾岸危機・イラン/イラク戦争時の邦人救出機の機長といった特別なミッションも含まれています。
 本書の内容は、その小林氏自らの筆による現場経験からの肉声だけに、語られるエピソードのリアリティが光ります。そして、もうひとつ伝わってくるのが、JALマンとしての矜持。

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2012年09月27日

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