あらすじ
軍閥、日本による占領、毛沢東と残虐な文化大革命……激動の20世紀中国を生き抜いた祖母と母、そして著者自身の姿を描いた『ワイルド・スワン』から30年。その後英国に住み、毛沢東批判の本を書いた著者は、今も共産党に睨まれ、病床の母に会うために入国することもできない。そして習近平体制下、状況はますます悪化するのだった。世界1500万部のベストセラー『ワイルド・スワン』の後日譚。
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Posted by ブクログ
ワイルドスワンを読んだのは30年も前だったのか。それまで知らなかった文化大革命という、常識では測れない動乱の時代を描いた自伝には、大きな衝撃を受けた。今再び続編を目にしすぐに読んだ。この本の中心となるのが、毛沢東の伝記を書くための、中国でのリサーチの様子と、数年後次のプロジェクトとなる西太后の伝記を書くための調査の状況である。毛沢東が亡くなって、鄧小平の解放政策と西欧への接近で、以前には考えられない自由を得るが、習近平の毛沢東路線の踏襲で、帰国もままならなくなり、親族親子が引き裂かれるという、ワイルドスワン同様、大きな国の歴史の渦に翻弄される国民の悲哀が胸を打つ。習近平も憲法改正したように、為政者は、特に理念もなく権力欲のみで権力を手にした国のトップは必ず暴走する。権力を縛る憲法を一旦手放したら、二度と手にはいらないということを、肝に銘じたい。