あらすじ
太平洋戦争時、病院船として海軍に徴用された日本を代表する豪華客船・氷川丸。若き軍医・河野順平は、船内に満ちる戦傷兵の無念と、助けられない無力さに向き合う先輩医師たちの姿を目に焼き付けつつ任務に励む。悪化する戦況。攻撃を禁止されている病院船と知りつつも氷川丸をつけ狙う敵の出現。陸軍との対立。氷川丸の運命は? 歴史小説の第一人者が若き軍医の目を通して描く、慟哭の「戦争の内側」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
太平洋戦争開戦直後から終戦まで、氷川丸とそこに乗り組む軍医中尉河野を主人公として描く。戦いの真っ只中に置かれることはほぼないが、それでも凄まじい業務内容・量である。収容した軍人もかなりの数が死んでいく。
日本の病院船がほとんど撃沈されたのに、氷川丸だけが(?)攻撃を受けず、戦後まで生き残ったのは運も勿論だろうが、それだけではない。病院船としての塗装、灯りを守り、輸送物資・人員についても極力(100%ではないのが微妙だが)国際法を守ったのが大きいのはだろう。
病院船の実態がよく分かる。基本的に日本から医療物資を運び、南洋諸島を回って病気(これが多い)と傷ついた軍人に対して医療を施し、戦いに参加出来なくなった軍人を日本に連れ返す。
17年の初め頃から南洋ではもう米国はかなり強く出ており、結果負傷者が多かった、ミッドウェーが転換点という認識は正しいにしても、ソn前は日本が押していたというのは間違いだ。
なお、南洋諸島の位置関係、ミッドウェーがハワイより北だというのは初めて認識。