あらすじ
スピーチの出来・不出来は長さとテーマの数に反比例する! 参院議員、野村證券副社長、経企庁長官、MIGA長官……日本で唯一、政財官&世界で活躍した著者が「心を掴む技」を伝授。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前半はスピーチに対するマインド、テクニック
後半はスピーチを通して必要な基礎力(人脈や英語力等)
これらを経験が沢山ある著者の面白い話を通して学ぶことができた
Posted by ブクログ
スピーチのノウハウ的なものというよりも、本当の意味でのコミュニケーションとは何か、真の意味でコミュニケーション能力を身に付けるとはどういうことなのかを考える機会となった。「結局、よいスピーチができるかは、人物が大事」。
1章 最初の一分が勝負;2章 相手の頭に何を残すか;3章 聴衆の心をわしづかみにするコツ;4章 “霞ヶ関流”スピーチを反面教師に;5章 言葉が豊かな人と人脈をつくる;6章 英語力を磨いて未来を切り開け!;終章 男と女のネゴシエーション
Posted by ブクログ
国際経験が豊富な著者が良いスピーチ、そうでは無いスピーチのポイントや、スピーチが上手い人はどの様な事を意識しているかなど、直接本人から聞いた話を含めて解説している。
中でも大切な事は自分に言葉で話すこと。
当たり前だが、前提として自分が内容を理解している事が必要なので、ハードルは高い。
また、言ったとしても相手が理解して伝わらないと意味が無いので、そこを意識した話し方を心がけて行きたいと感じた。
Posted by ブクログ
スピーチのコツ的な内容を期待して購入したが、内容はスピーチだけに留まらず…日米間の習慣の違いや、政治、人脈、夫婦関係と多岐にわたってかかれている。期待以上の良書。
Posted by ブクログ
聴衆も緊張している
自分の話など「期待されていない」と開き直ると、自然と肩の力が抜ける。その分、意識を「いかにして伝えるか」に集中できる。
本題に入る前の「まくら」には日常風景を切り取ったような身近な話が良い。
スピーチ・ネゴシエーションでは、自分の「口」からどんな言葉を出すかではなく、相手の「頭の中」に何を残すかを優先して考えることが大事。
「相手は自分の言い分に対してどんな考えを持っているのか」
「相手は自分の話にどれくらい関心があるのか」
「相手は自分の話そうとしているテーマについて、どの程度の知識があるのか」
テーマは二つ以内に絞る
スピーチの基本
(1)カタカナ外来語を使わないこと
(2)専門用語や難しい言い回しを使わないこと
(3)ウウとかエエとか言わないこと
スピーチでの目の置き場は、見る場所を三か所程度決めておく。前の列の中央、真ん中あたりの左のほう、後ろの列の右のほうという具合。その三点で順番にゆっくり回していく。
Posted by ブクログ
この本で、スピーチの奥義の一つに『手作りの言葉(自分の言葉)で語れ』というのが出てきます。
この手作り感は非常に大事であり、書籍というか特にハウツー本にも当てはまると思う。
今年の自己啓発テーマの一つがプレゼン能力アップなので、話し方、プレゼン、スピーチの本を読みあさっているのだが、そのほとんどが浮いた内容で、プレゼンの基本というか鉄則が羅列してあるだけである。鉄則だけ読んで実践できれば誰も苦労しない。
しかし、この本は著者自身の経験の中で重要と感じたことを書いてある。またアメリカ流のプレゼンテーションスキルと日本人の対する問題点にまで言及されている。そのため、納得感があり、何をどう変えて行けば良いのかというヒントが得られる。
プレゼンの基本を踏まえた上で、2冊目に読むには最適な本だと思う。
Posted by ブクログ
スピーチで人の心をつかむコツが満載の本です。聞く人のことを考えた話し方を学べます。相手が求めていることは何なのか。それを考えることが、スピーチが上手くなるコツだと分かります。
Posted by ブクログ
MIGA長官や経済企画庁長官を務めた著者。
自己紹介には変化球で(人間ぽさをこめろ)とか、日常を切り取ったような話からは入れ、とかはなるほどと共感。
自分に聞き手が期待するニーズを、あらかじめ整理して臨め、とかも確かにそう。
一方で、ジョークをちりばめよとかは、すべるとテンション下がるからどうかとも思う。
後半はほぼ単なるエッセイになっており、人脈(出身や同郷)を大切にしようとか、夫婦のコミュニケーションとか言われて、いまいち。しかも結局浮気して離婚したとかはもうなんなんだか…
Posted by ブクログ
著者は、野村証券の副社長からMIGAという国際機関の初代長官に転身し、その後日本新党から参議院選に出馬・当選、短命に終わった羽田内閣で経済企画庁長官を務めたという経歴の持ち主。
日経新聞の「私の履歴書」の執筆者としても割と最近登場されたような記憶があります。
仕事柄”スピーチの現場”に立つことが多かった著者がスピーチに当たっての心構えやテクニックをまとめた一冊。
ノウハウ本として読んでみましたが、前半はなるほどと思わされるところも多々あったものの、後半になるにつれ単なるエッセイになっていくきらいはあり。
本著内でアドヴァイスされているように、スピーチと同様、ノウハウ伝授もポイントを絞ってコンパクトに短くまとめるのに越したことは無いのかもしれません。
・実は聞くほうも緊張している。
・自分の話など「期待されていない」と開き直れ。
・自分が言いたいことより相手が聞きたいことを話す。
といったあたりはコミュニケーションの基本として肝に銘じるべき話ですね。
実践的なテクニックとして印象に残ったものをメモしておくと…
・自己紹介は単なる実績の羅列ではダメ。聴衆が聞きたいのはそれがいかにして成し遂げられてきたのか(挫折や苦労話、チャンスの捉え方)。
・スピーチの入り方として、聴衆が「えっ何の話?」と思うような意外性のある言葉をぶつける。
・話をわかりやすくするのに「たとえ話」ほど便利な手段は無い。
・大勢の聴衆を相手に喋る場合は目を向ける場所を三か所だけ決めておく。
・聴衆に質問するのは、聞く側を緊張させるだけなのでやめておいたほうがよい。
・最後はヨイショで締める。
など。
後は「名言をテイクノートしておく」というのも重要ですね。
上述の「たとえ話」もそうだけど、オリジナルだけで勝負するのにも限界があるので、うまく「パクる」のが効果的。
そのためには普段からの心がけが必要だな、と。
Posted by ブクログ
ご高齢のはずなのに、とてもわかりやすい、読みやすい日本語で書かれている。
とても著者に会いたくなるような一冊。新書では珍しいのではないだろうか。
タイトルで躊躇せずに手にとってみてほしい。(私はタイトルに惹かれたクチなのですが)読み終わったあと、清涼感と少しの寂寥感に包まれる。
伝えたいコトが何か、大切なことは何か、何に目を向けるべきかがクリアになる一冊。