【感想・ネタバレ】はーばーらいとのレビュー

あらすじ

海辺の町で暮らすつばさはある日、手紙を受け取った。「私は先週、おしおきで指の骨を折られました。どうか、助けて」。差出人は両親と共に信仰の道に入り音信不通になっていた幼なじみのひばり。5年ぶりに会ったひばりは、痩せて唇は乾燥し、変わり果てていた。ひばりを取り戻すことに決めたつばさは動き出すが……。信仰と自由を描く傑作。

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Posted by ブクログ

やっぱり吉本ばななの小説は読んでいて息苦しさを感じるけれど、ほの温かさを感じる。
真っ暗な海にも誰を照らすでもなくほの明るいハーバーライトと同じように、真っ暗な中に小さな光を灯してくれる。
この穏やかな優しい温かさがとても好き。

ひばりの、彼女の中にある光を頼りに、環境に抗える強さは勿論のこと、つばさの接し方、ひばりにかける言葉(特に退会当日に最初にかけた言葉や服を渡すところ)はとても魅力的だった。
傷つき壊れかけた人に対して、同情でも哀れみでもなく、あくまで自分の本心からの言葉を彼女にかけ、救っていた。
「救う気なんてなくっても、生きているだけで。」

このひばりのセリフから容疑者Xの献身の
「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」
を思い出した。
この思いをこれからも大切にしたい。

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2026年08月13日

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