【感想・ネタバレ】肉体の悪魔のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

10代で書かれたものとは思えなかった。
傍からみるとどうかしていると思うくらい強烈な感情を抱いている主人公の様子が淡々と綴られている。コントロールできない強い感情が愛情とは矛盾した行動をとらせるが、それが「僕」の未熟さや利己的な執着心を感じさせた。
最後、ジャックと子どもの行く末に希望を見つけたように思うが、寂しさが漂っていて印象的な終わりだった。

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話の展開はそんなにないものの、独特で美しい比喩表現があちこちにあって言葉選びに感心してしまった。
第一次世界大戦中で、夫不在の家が多かったとはいえ、不倫に対して双方の家族の対応が甘すぎる気もしたけれど、当時このようなことはよくあったのか。
早熟だけど未熟な15歳の心理表現がすごい巧みだった。

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2018年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三島が憧れていたと知り、手にとった。
単純な筋ながら、引き込まれた。
最後の一節が特に印象深い。

ただ、新訳だからか、少し言葉が軽い感じがした。

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2013年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が人妻と道ならぬ恋に堕ちる、というあらすじそのものはありふれたものだけれど、この作品の背景には絶えず「戦争」という非日常が影を落としている。破滅の先を見てみたいという取り憑かれたような衝動、破壊を目にする時の高揚感、「子ども」というレッテルと自身の内側の感情とのギャップ。エロスとタナトスの甘美さを味わうのは、優れた小説の中だけでいい。強いて言うなら、マルトの最期のエピソードにもう少し余韻が欲しかった。新潮文庫版も読んでみようと思う。

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2011年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意図的に入りこまないで読んでしまったのは反省。態度の問題。

心身がどうにもならない恋愛をしているとき、またその記憶が新しいときに読んだらすごいのだろうなと思った。そういう意味では時期も悪かった。この主人公の当事者感というのは当事者として感じれたらほんとうによかったのに。そういう意味ではサガンは読みやすいな。あと出てくる人物が身体的というよりは、精神の動きだけが全面に押し出されていたのも、この主人公なり人妻を誰かとしてイメージできるとつよいが、普通に読もうとするとどうしても文章が流れる。でもやっぱり態度の問題。反省。

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2021年12月06日

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