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Posted by ブクログ
最初の方はソクラテスの捻くれ者っぷり頑固者っぷりに少しイライラしていましたが、死刑になるかもしれない場面でも捻くれ者を貫き通せるのは凄いと最後には感じていました。
有名な不知の自覚についての考え方もなんとなく分かる(分かるという言葉をこの本の感想で使いたくはないですが)し、もはやソクラテスの頑固っぷりがほとんどコメディのようになっていて、お話としてもとても楽しめました。
Posted by ブクログ
哲学入門者ですが、非常に読みやすかったです。
解説があるため、より理解が深められました。
また、プラトンの作品一覧もあるため、今後何を読めば良いが分かりやすかったです。
無知の知という言葉が間違いだと初めて知りました。
Posted by ブクログ
活字が大きく、文体も読みやすいです。他の訳の多くが「だ・である」調になっているのに対し、本書は「です・ます」調で書かれており、この違いだけでもソクラテスに対する印象がだいぶ違ってきます。また、本文の前にある「訳者まえがき」と本文のあとの「解説」も素晴らしく、読み方や考え方のヒントを提示してくれています。
一番印象に残ったシーンは一七の29A後半です。引用します。
「と言いますのは、死を恐れるということは、皆さん、知恵がないのにあると思い込むことに他ならないからです。それは、知らないことについて知っていると思うことなのですから。死というものを誰一人知らないわけですし、死が人間にとってあらゆる善いことのうちで最大のものかもしれないのに、そうかどうかも知らないのですから。人々はかえって、最大の悪だとよく知っているつもりで恐れているのです。実際、これが、あの恥ずべき無知、つまり、知らないものを知っていると思っている状態でなくて、何でしょう。」
これが世間一般に言われている"無知の知"の具体例なのか、こういうことなのかと。
(解説122ページでは"無知の知"という呼称は誤りだと説明されています。が、"無知の知"は一般的に浸透している言葉だと思ったのでそう書きました)
この部分ですが、「だ・である調」の訳で読むと、なんだか上から目線な印象を受けます。他の訳と読み比べてみても新たな気づきがあり、買って本当によかったと思っています。
Posted by ブクログ
フィロソフィア:「智を愛する」とはどういうことか。ソクラテスはその命を懸けて証明した。わかりやすい。
ソクラテスも知識人らしく、他人の気持ちを読めない空気を読めないアスペルガーっぽい所があったっポイな。でも、他社に迎合しないその姿勢は、高潔で、勇気があるようで、強い意志を感じる。
しかし、それだけでもなかったんだろうな。やっぱり対人関係が不自由だったんだろうな。でもそれゆえに死ぬことになった。
ソクラテスが最も愚かと言ったのは、「無知の恥」
知ったかぶりの人間ほど醜い物はない。「智識は無限」である。どんな知者でも、何でもは知らない。知っていることだけを知っているのである。羽川翼もそう言っている。持てる知識の多少をひけらかすのは愚か。謙虚に自分の知識を増やし続けること、学びを愛することが正しい態度。
「無知の智」を自覚しよう。学び続けよう。
Posted by ブクログ
ソクラテスの裁判とは何だったのか?ソクラテス の生と死は何だったのか?その真実を、プラトン は「哲学」として後世に伝える。シリーズ第3 弾。プラトン対話篇の最高傑作。