あらすじ
資産家令嬢・早乙女蝶子の裏の顔は、政府直属の半人前諜報員。
5年前に父が自死し、以来さびしさを抱えたまま、父の腹心の部下だった東雲の下で働いている。
ある日彼女は、公安警察の青年・鹿野を運転手にと押しつけられる。
空襲で家族をなくし、天涯孤独の鹿野は、軍人の娘である蝶子の境遇に怨みを抱いていたが、
早乙女家を探る密命とお嬢の護衛を同時に果たすことになる。
互いに相性最悪と感じる孤独なふたりが、互いの目的のため、嫌々協力関係に──!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
資産家令嬢の蝶子の裏の顔は半人前諜報員という新シリーズ。
何で令嬢がスパイ…?と思ったら自殺した父親が遺した謎や戦中戦後のソ連の諜報機関やシベリア抑留などたくさんのことが絡み、これは面白い!
最近、シベリア抑留の話が多いなぁ…と思いつつも時代背景や設定がしっかりしていて奥が深いし格闘シーンも楽しめる。
運転手として現れた鹿野とのやり取りも先が気になる展開で、お互いに芽生え始めたほのかな想いに期待する。
こんな物騒なところで孤独な身で諜報員として生きるのはしんどいと思うけど蝶子の強かさが逞しい。
好みの作品で嬉しい。
Posted by ブクログ
白川紺子さんお得意のバディもの。身分高き女性と頭のキレるとにかくカッコいい男性の組み合わせで、且つ、会話もウィットに富んでいる(今作は相手に対して含みを持たせている様子多めだが)ので想像しながら読むとアニメを見ているようで楽しい。危ない目にそりゃ遭うだろうよ、という展開にも関わらず、絶対に助かるだろう安心感があって、エンタメとして気を張らずに楽しめて嬉しい。白川作品はシリーズ化が多いのでもちろんまた続編を出してくれるはず。お嬢様と運転手兼ボディーガードの関係性は今後いかに。
Posted by ブクログ
戦後日本という舞台設定とスパイものの要素が個人的に刺さった。ハードボイルドな世界観とお嬢様&護衛のロマンス要素がバランスよく調和していて、最後まで楽しく読めた。主人公の、世間知らずではあってもそれを甘えにせず自らの頭で考えて動く姿勢に白川先生作品ならではの女性像を感じ、とても惹かれるし憧れる。続編を予感させるラストだったので、今後の展開にも期待したい。