【感想・ネタバレ】フランケンシュタインのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

フランケンシュタインは人造人間を作った博士の名前でした。ホラーというよりも愛と哀のものがたり。博士の作ったものは愛にあふれていたのに、何とか見た目を変えられなかったものか……。第一印象というのは生きていく上で危険を感じる大事な要素だけれども残酷なもの。盲目の人には少しだけ心が通じたのは救いかなぁ。
人造人間が読み感銘を受けたguardian1000のリストにもある『若きウェルテルの悩み』はすぐ読んでみよう!

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2019年10月31日

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ネタバレ

⚫︎受け取ったメッセージ
人間らしさとは

⚫︎あらすじ(本概要より転載)

天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生物は、その醜悪な姿のためフランケンシュタインに見捨てられる。やがて知性と感情を獲得した「怪物」は、人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外されて…。若き女性作家が書いた最も哀切な“怪奇小説”。

⚫︎感想
いろいろなテーマが含まれている
・科学至上主義の暴走
・外見の美醜が持つ圧倒的な力
・内面と外面
・創造主と被創造主のパワーバランス
・愛とは何か
非常に悲しい物語である。
本能として、似て非なるものが最も恐ろしく感じてしまうのだと思う。彼がロボットでもなく、人間でもないという見た目のみに、人は恐怖する。人の心を持つが故に悲しみは憎しみへと増大する。彼はコミュニケーションの第一歩も踏ませてもらえない。
「人を見た目で判断してはいけない」とは言うものの、情報を得る場合、五感の割合は知覚が83%であるという。いかに直感的に人が視覚で物事の判断しているかがわかる。
彼が、創造主であるフランケンシュタインにだけは愛されたいと願ったがそれも叶わず、産み出してくれるなと訴えた。まさに今、現実世界でも生きるのが苦しくて同様の気持ちを持って生きながらえている人は居るだろう。特に親に拒否されるというのは耐え難いことであろう。

フロムは「愛することは技術であり、努力である」というようなことを「愛について」で説いている。外見の良さというものは、いとも簡単にファーストステップをクリアする力がある。これは致し方ない事実である。しかし、愛することが技術であり、努力であるならば、そこにまだ希望はある。

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2023年12月01日

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怪奇小説、恐怖小説ではなく、科学者の悲劇の物語でした。怪物を作った科学者は責任を感じ、自らの手での処分を追求し迷宮に入り逡巡する。一方で 怪物は社会性を獲得すべく努力するも容姿で世間から拒絶され、絶望と怨念を抱く。結果、数々の悲しい出来事が発生。科学者と生み出された怪物は分かり合えず、救われない。親子関係、科学者と科学技術の隠喩ともとれますが、お互い幸せを求めていたはずが、同じ社会には存在できなかったんですかね。

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2023年05月07日

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原作はこんな話だったのか、と初めて読んでみておどろいた。フランケンシュタインって怪物じゃなくて、怪物を創り出した科学者の名前だったんですね。
船長ウォルトン→フランケンシュタイン→怪物 の入れ子構造で物語が進みます。

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2022年11月26日

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創造 主 よ、 土塊 から わたし を 人 の かたち に つくっ て くれ と 頼ん だ こと が あっ た か?   暗黒 から わたし を 起こし て くれ と、 お願い し た こと が あっ た か?
 この言葉が印象に残った。
 フランケンシュタイン博士を、よく文明の暴走のように比喩されることがある。 原子爆弾のように、それを生み出した為に人類に多大な被害をもたらした。
 それは科学者のエゴであり罪であるという議論だ。怪物を生み出したため、愛する人たち、自分をも殺された博士。化学は暴走する。少し読みにくい。名作ではある。

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2020年01月03日

Posted by ブクログ

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1818年に出版されたメアリーシェリーの作品で若い女性が怪物の話を書くと言うことで読んでみたかった作品でした。フランケンシュタイン博士が怪物を見出したんですが、その生み出したところが私にはよくどういった状況なのかははっきりつかめませんでした。生み出したことで博士は喜ぶんじゃなくて、醜い怪物を恐れて避けて消そうとすることで、怪物もまた博士の身の回りの人を消し去ろうとして何のために生まれてきたのかなあって言うふうに感じました。理解されないことへの悲しさやフランケンシュタインが、神様の域を超えて生物を見出したことへの罰何かが描かれているのかもしれないんですけれども、もう少し怪物と仲良くできなかったのかなあなんて考えたりしちゃいました、。

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2023年08月13日

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