あらすじ
東北地方の天蓋を支える奥羽山脈、そのふもとのとある盆地に、緑に囲まれた小さな村がある。わずか四十戸ほどのその集落は人口減少から発生する諸問題に悩み、折に触れて時代とのギャップを意識せざるを得ない。だが、なんと言われようとここは「おらが村」。この場所を離れては生きてゆけない、そう感じさせる何かがあるのだ……。温厚篤実な高山一家を物語の中心に据え、美しい四季の風物を交えて描き込まれてきた「おらが村」シリーズ、第4幕。厳しい冬の間に起きた悲しい事故や、苦しみ抜いたあげくの別れ。それら諸々の出来事をのみこんだ雪は、今ようやく溶け出そうとしていた。高山家長男・政信にも、とうとう添い遂げるべき相手が現われた。唯一の問題は母親・信江が乗り気ではないこと。春のぬくもりは、彼女の気持ちをも緩めることができるのだろうか。農村を舞台にした情感溢れる人間ドラマ、矢口高雄先生の壮大なライフワーク作品! オープニングシリーズがついに大団円!
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やっぱり矢口高雄は凄いなあ
子供の頃、釣りキチ三平から始まって、よく矢口高雄作品を読んだ。
引っ越しで本を処分してしまって以来、何十年振りかで電子書籍で読み返してみた。
さすがに表現方法は古さを感じるけれど、絵の美しいさ、特に水と光の美しい表現力は、何年経っても美しいと感じる。久しぶりに矢口ワールドにどっぷりと浸かってしまった。
キャラクターたちの、良い面も悪い面も愛おしい。田舎の農村の嫌な部分も愛情深く描かれていると感じる。
もう少し矢口ワールドに浸っていたいので、次は何を読もうかな。