【感想・ネタバレ】マジックにだまされるのはなぜか : 「注意」の認知心理学のレビュー

あらすじ

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誰もが楽しめるエンターテインメント、マジック。マジシャンは、人間の認知機能の盲点をついた巧妙なテクニックによって観客を魅了する。観客がそうとは気づかぬうちに注意を誘導し、ときには行動さえコントロールするのだ。その背後にある人間の認知機能の特性とはいかなるものか。本書では、認知機能のうちでもとくに「注意」の働きに焦点を当てマジックと関連づけながら、人の認知システムの不思議が満載されたステージを披露する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

マジックを入り口に、認知心理学における「注意」に関して解説。

入門書でありながら、注意研究の発端となったポズナーの1980年の知見から最新の動向、また注意研究の応用として高齢者の鉄道駅構内における標識認知困難事例まで紹介している。かつ、実験心理学に詳しくなくても、どうやって仮説を検証したのか、具体的な心理学実験課題についても丁寧に触れられており、認知心理学・実験心理学の魅力を科学的・学術的にも耐えうる形で読者に伝えようという著者の意欲を強く感じる良書だと思う。

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2015年08月24日

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