あらすじ
【眠らないで働ける人間なんて、いるはずない!】
不眠症×ショートスリーパー
異色の男女バディが真相を探る
『或る集落の●』『夫の骨』『撮ってはいけない家』など、ミステリーやイヤミス、モキュメンタリーなど様々なジャンルで印象的な作品を残してきた矢樹純さん。今作は、矢樹さん初の警察小説です。
かつて神奈川県警捜査一課の刑事だった月代杏果(つきしろ・きょうか)。しかし、2年前、未解決に終わった誘拐事件がきっかけで不眠症を発症し、職務中に失態を演じたことで、刑事総務課犯罪統計係へ異動となってしまいます。
そこで彼女を待っていたのは、なんと「眠らない」部下、根津梗士郎(ねづ・きょうしろう)でした。
根津は元機動隊員で、9年前の災害が原因で脳に障害を負い、後遺症により1日に1時間未満しか眠れなくなっていました。
「自分は眠れないんです。帰っても休めないなら、仕事をしていた方が良くないですか」と、平然と30時間以上も連続勤務する彼に、杏果は戸惑うばかり。そして彼には、短い睡眠中に見る「とても長い夢」に、埋もれた事件の真相のヒントが現れるという不思議な能力があったのです。
不眠に悩む上司と、ショートスリーパーの部下。異色のバディが次々と事件の真相を解き明かしていきます。そんなとき、杏果が不眠症になったきっかけの事件で誘拐された女の子の実父が、新たな事件の被害者として発見され……。
警察小説の枠を超えたミステリーの新たな傑作の誕生です!二人がたどり着く驚きの真実とは?ぜひ、矢樹純さんの最新作『刑事総務課は眠らない』を手に取って、その目で確かめてみてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
刑事総務課に勤務する不眠症の月代と、脳の障害で不眠の根津が、事件記録の瑕疵を調べる際に新たな事件の証拠にたどり着いてしまう。
警察としては受け入れ難い事案でも、読者からはなかなか興味深い事件の見方が面白い。
悪役的存在の警察幹部に対する制裁を匂わす終わり方も、納得できる結末になっていた。
Posted by ブクログ
※
二人の警察官、過去と事件のトラウマから
不眠症になった杏果と職務中で脳に障害を
負い1日に数十分しか眠れなくなった根津。
データ分析室に所属する二人の事件解決物語。
Posted by ブクログ
睡眠障害からくる寝不足のために張り込み中に居眠りしてしまい、犯人を取り逃がした月代杏果が神奈川県警本部捜査一課から異動した刑事総務課犯罪統計係に待っていたのは、超ショートスリーパーでうたた寝から目覚めると過去の犯罪捜査の矛盾点を指摘する特異能力を持つ警備部機動隊上がりの根津梗士郎巡査だった。
根津は親子心中事件、婦女暴行・傷害事件の偽装を相次いで見破って解決に導いた後、杏果の不眠症の原因となった2年前の女児春岡愛梨沙失踪事件と、30年前に発生した杏果の双子の姉桃果誘拐殺害事件を杏果と追い始める。
みらい共生農場という怪しげな団体が俎上に乗ってからは、あまり意外性はなく、一手一手詰めていっている感があった。
Posted by ブクログ
事件の内容を整理する刑事総務課犯罪統計係という部署で、不眠症の月代とショートスリーパーの根津が事件の真相を明かす正に寝かさない警察物語
推理の鍵は根津の「短い時間」での「長い夢」
状況整理故の考察が多く、警察ものの雰囲気としては珍しいと思った