【感想・ネタバレ】赤々煉恋のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙が違う。。。
女性が片手を伸ばしているイラストだったのだが、該当なし。

なかなかぶっ飛んだ題材を扱っているのに、 さらりさらりと表現してしまうのが毎回凄い。
性的な関係も絡むので、中高生にお薦めできるのと出来ないのがあるが。。
3作目は読んで欲しい。

『死体写真師』
→写真師の動機は何なのだろう。。あくまでも、その後のシステムは商売人である葬儀社の思惑から来ているのだろうし。

『レイニー・エレーン』
→これまた、主人公は何故にそういった行為に走ったのか。。。本当、子供がいる人はそちらを優先して欲しいと思うのは綺麗ごとなのだろうか。。

『アタシの、いちばん、ほしいもの』
→欲しいものは何なのだろう、というのにナルホドな、という答え。
言葉が足りない時、逆に説明しすぎてしまう時、何となく、そうなってしまった時の心情。
もやもやする思春期の感情をこうも的確に表現できるとは。。。
読み終えた時、一番苦しくなる作品。

『私はフランセス』
→マイノリティであることを理解しながら生きるのは辛い。。こんな長文の手紙をもらったら読みきれないが、本当、作家さんの力は凄い。

『いつか、静かの海に』
→どうなるのだろう、という展開に対し静かな結末。
けれど、これからどう転ぶかは分からない。。

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2017年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2004年から2005年にかけて雑誌『ミステリーズ!』に発表された短編5編からなる短編集。
5編のうち1編はネクロフィリア(死体性愛)、もう1編はアクロトモフィリア(四肢欠損性愛)、更にもう1編は アポテムノフィリア(身体欠損性愛)、というなかなかド変態な内容ですが、朱川湊人氏の筆にかかると、ダークなファンタジーになります。
5編のうちもう2編は幽霊もので、変態性はありません。
5編に共通してバッド・エンディングですが、イヤーな感じのするエンディングではなく、切なくホロ苦く哀しい、という感じです。
この感じ、何かに似ていると考えると、解説の中の「特撮」というキーワードから、市川森一脚本に思い当たりました。
刑事ドラマや特撮ヒーローもので、何とも言えない苦ーい結末を迎えることもある市川森一脚本回。変態性は別にして、後味はこの作品集と共通する気がします。
そういう意味では、自分の世代には、これもノスタルジー作品集といえます。。

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2017年09月22日

Posted by ブクログ

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朱川湊人がノスタルジー色を抑えて、ホラーと幻想を押しだしたら、こういう短編を書くのだなぁ、とある意味感心した1冊。古き良き郷愁を存分に味わいたい人にとっては、この本は外れなんだろうな。実際評価も割れているようである。

俺は、これはこれでアリだと思う。こういうのが読みたくない気分の日もあるんだけど、そうじゃない日は妖艶に耽溺したいタイミングもある。(俺的に)ちょっと歪んだ性癖を、リアル体験する趣味はないし勇気もないが、怖いもの見たさって野次馬根性はある。その欲求を程度の低い媒体で満たそうとすると悪酔いしてしまいがち。気分が悪くなる程度なら自業自得と納得もできるが、酔いが行動に出そうになると…非常に怖い。

この本では、そんな低い次元の酔い方せずに「こういう世界もあるんだなぁ」的に、野次馬根性を満足させられた。もっとも嵌まってしまって行動に出ると、それが悪酔いじゃないだけに一層ヤバいことになるんだろうけど…。

余談:収録作品「アタシの、いちばん、ほしいもの」が映画化されている。その映画の監督さんが「ウルトラマンメビウス」の監督だったらしく、メビウスの脚本を数本書いた「朱川湊人」作品を是非映画化したい、というとこから話が進展したらしい。
映画はどっちでも良いが、朱川脚本のメビウス、これは観てみたいぞ。

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2016年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒朱川作品。
様々な愛を描いた5編の短編集。
どのお話も人の業の深さや狂気を、恥美的でおぞましく描いています。
「死体写真師」の救いのなさと偏執、「私はフランセス」のどこか美しさすら感じさせる妄執、「いつか、静かの海に」のおぞましさが特に好みでした。
後味も悪いので好みは分かれるとは思いますが、個人的には好みの作品です。
ぞくぞくするような歪んだ愛の世界に惹き込まれます。

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2013年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初・朱川湊人。
結構好きな短編集でした。
エロで話のオチがあり、結構変態。すき。

「死体写真師」ラスト主人公が婚約者を好きなのは納得行かないな。女なのに。
「レイニー・エレーナ」この主婦ちゃんが結構好きである。
「わたしの、いちばん、欲しいもの」ポジティブだった主人公が後ろ向きに……。虫男気持ち悪い……!
「私はフランソワ」綾辻の眼球綺譚(懐かしい)が好きならきゅんきゅんする。
「いつか、静かの海に」ひらがなの題名の方がいい。

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2011年01月17日

Posted by ブクログ

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本当に怖いのは霊魂ではなく、理性のたがが外れた恨み辛み妬み嫉み欲を抱えた人。一線を越えた人の行為は本当に恐ろしい。だけど、個人的には優しく無償の奉仕を行えるのもまた人だと思うのでいちばん怖いのは人と結論付けることはしたくはないかな。

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2015年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オビに直木賞作家の新機軸と書いてある。
確かに朱川湊人らしさもありつつ、よりえぐさが新鮮味はあるのかも。ちょっと乙一っぽい?

こういうのばっかり読むと心に潤いのクリームを塗りたくなる。
人間の欲望を赤裸々にえがくって、こっちも精神強靭な時によまないとなー

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2014年03月10日

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