【感想・ネタバレ】真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日のレビュー

あらすじ

一角獣は処女にしかなつかない――楽園にかけられた呪い。恋に破れ、淋しい遊園地「ユニコーン・パーク」でバイトを始めた聡子。世間と隔絶した山の中で仲間の関係は濃い。世話焼きの諒や美青年の氏家、大介の助手アトムたちと知り合うが、聡子をめぐり諒と氏家が争う。園内では失踪女性の死体が発見されて!? 大介は一角獣に籠められた創設者の怨念と対決することに。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

伊集院大介シリーズの星ともいうべき作品です。

栗本薫が、伊集院大介や、滝沢稔のような透明感のある男性が好きなことが本書でもよく分かります。

解説からも読み取れるように、主人公は栗本薫の権化のような女性です。
透明感ある男性が好きなので、結局滝沢稔殻の情報を信じます。

解説で、栗本薫はハウステンボスがモデルではないことを断っています。
断れば断るだけ、長崎とハウステンボスから受けた印象が題材になっていることが分かります。

馬とテーマパークと雨。
ユニコーンを舞台にした小説として特筆できます。

アガサクリスティの推理小説ではないものがすばらしかったように。
あるいは推理小説の骨格が人間観察であるとのミスマープルのつぶやきにあるように。
栗本薫のよさは、推理ではなく、人間観察だと思います。

本書を読んで、人間観察の女王として、栗源薫は日本のアガサクリスティだと思いました。

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2011年06月26日

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