あらすじ
誰かのためから自分のために
手芸は私をつよくする
“これは針を持つ私たちへのエールだ!”
神尾茉利(刺繍作家・美術家)
“手芸は手のひらからはじまる冒険であり、革命。
この本はそう確信させてくれる。”
松田青子(小説家)
女たちは家庭のなかでつねに手を動かしてきた。妻として、母として、あるいは社会を支えるために。 手芸は女性に与えられた役割だった一方で、母と娘の縦のつながり、教室やメディアをとおした横のつながりを育み、 居場所をつくり、女性たちを支える側面ももっている。 誰かに捧げる手芸の時代から自分のための手芸の時代へ——。 連綿と続く女たちのものづくりの歴史をひもとき、手芸がもつエンパワメントの力を問い直す。
目次
1.手芸とジェンダー 好きなのに好きと言えない
2.手芸に与えられてきた役割
3.「手芸家」たちの昭和
4.誰かに捧げる手芸/私のための手芸
5.「お母様方へ」――愛情と手芸
6.横のつながり 一緒に手芸をしよう
7.縦のつながり 受け継がれる手芸
7.ケアと手芸――周縁化された人たちの手
おわりに
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Posted by ブクログ
私は小さい頃あまり手芸が得意ではなかった。デジタルデトックスをしたいと思って、裁縫や編み物へ興味が湧き、最近火がついてやり始めるようになりました。しかし考えてみれば、小さな頃に祖母や母がミシンや編み針を出してきてコツコツ何かを作っている記憶がどこかにあって、自分が今それをやっていることが懐かしくもあり、どこか嬉しくもある。生活の中に溶け込んでいて、実はそれ自体が私たちが気づかない間に紡いできた時間やものごとだと言う事ことを気づかされる。そんな1冊でした。
本書を読んでいく中で、いろいろな発見や学びがありましたが、特に好きだった部分を以下に添付します。
手芸をするには、その人の生活を豊かにしたり、整えたり、制御したりする心の芯のような役割がある。何かが育っていくような感覚でそれをすることで、自律的な自分を見出してくれるようなものだ。「大丈夫だって作れるから。」手芸は自分の糸口であり、自分を支えるためのものであり、自分の心であると言うことを共有している層が、この社会には必ず一定数いる。手芸をする楽しみもあれば、手芸を語る楽しみだってある。