あらすじ
特高警察の桐守は、酔い潰れたところを異邦人の男花魁・翡翠に介抱され、夢うつつのまま快楽を与えられた。国粋主義の桐守は屈辱に震えたが、吉原での調査に彼の手を借りるうち、その心と身体の温かさにどうしようもなく惹かれていく。しかし異邦人は排除の対象。特高に目を付けられた翡翠は、捕らわれてしまう。庇った桐守も捕らわれ、死と隣り合わせの牢中でふたりは──。
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Posted by ブクログ
花魁×特高警察
花魁が攻め!攻めっぽい特高警察が受けとそこの設定に驚き!
大正から昭和初期のお話なのかな?反鎖国主義者捜査のために特高の桐守が遊郭に行き、泥酔したところ花魁の翡翠に助けられ、そこから翡翠の協力を得て真髄に迫っていくが同じ見世に新しく入った藤乃に翻弄される。
後半は特高に捕まった翡翠と助けるために上官に楯突いた桐守の拷問が続いて読むのもちょっと辛かったけど、いろいろな人に助けられ無事外の世界へ。
黒い部分や苦しい部分、猜疑な部分など一筋縄ではいかない話だったし、お互いへの愛情を手に余す2人のもどかしさや気持ちのすれ違いにヤキモキ。
疲れていないときに読んだ方がきっと面白く感じると思います。
私はとても面白かったし、できればこの後この2人が甘く過ごした幸せな話を読みたいなぁって思うくらい幸せになって欲しいと思える二人でした。
藤乃もとい藤原がゲスイ!!!
しかし、拷問で精神の灯りが消えかかりそうなところで翡翠と桐守が体を繋げるところは、翡翠の最後の強さだったなぁと。そして桐守が本当の自分を見つめたいいシーンだったなぁと思った!