【感想・ネタバレ】さまよえる狂気のレビュー

あらすじ

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心理学は内面と外とのズレから、精神医学は脳と行動の異常から「狂い」を探るが、本書では「狂うこと」の本質を、人が人たる所以に見て、迷路から逃れ出ることのできぬ様を真正面からとらえようと試みる。《精神学》と銘打った全く新しいアプローチは、人間の物語性を、おとぎ話やマンガ、TVドラマや映画から取材して、正気と狂気の境を縦横にさまよい巡る。なかでも《異形の英雄》論はユング派の著者「構想十年」の深奥の力作!

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Posted by ブクログ

精神科医であり、ユング派分析家でもある筆者。
自らの経験をもとに綴られた論考。
精神科医の扱っているものは「精神疾患」であり、狂気とは異なる と筆者は言う。しかしそれは、狂気というものに触れ、向き合ってきた筆者だからこそ、迫力をもってそう言えるのだと思う。
(この業界のお作法に則り)具体的事例の代わりに、物語などの引用から、幅広い観点で狂気を垣間見れる力作だ。

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2012年05月15日

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