あらすじ
スタバで勉強中の優等生・山岸美羽に飛んできたペーパーナプキン。そこには、隠し撮りされていることが記されていた。窮地を救ってくれた浜野比奈と、塾に行くまでの時間を過ごすようになるが、次から次へと思いがけぬ形で追い出される。家に居場所がないと感じている美羽、パパ活のようなことをしている比奈、それぞれの実情が明らかになり……。
不条理に居場所を追われた高校生2人が、街を、テリトリーを拡張していく。
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地元が舞台なだけあって、出てくる場所も先生が
話す方言もあまりにもリアルすぎて面白すぎた!
でもそれだけじゃなくてイスラエルとガザのことや
能登のことも折り込まれていて、スッと読めたけどそのあととても心に残りました。
1度県外に出たことによって地元の良さを知る、ということもあるので(自分がそうだった)心を決めた美羽にはぜひ県外の大学に進んでほしいし、美羽と比奈のその後も読みたい!
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初めて読む作家さん。
何気なく読み(聴き)始めたけれど、びっくりするくらいにモリモリギュギュッと詰まってました。
世界史の授業中の雑談。自分とは懸け離れたところで起きている戦争の背景や、それに世界(私たちも含めて)がどのように関わっているのか。ガザ地区を攻撃している国へ流れている資金の一部は、自分たちにも馴染み深く生活の中でよく利用する企業から流れている…
地方の小さなコミュニティの中で生きているけれど、戦争や災害など自分とは関係なければ意識すらしないというのは、本当に愚かなことだなと猛省。
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富山が舞台の話を読みたくて借りた1冊。
なんでもない女子高生の日常かと思いきや、世界史や能登半島地震へと話がつながっていって驚いた。
富山駅周辺の観光スポットがたくさん出てくるので
旅行したときのことを思い出して懐かしくなった。
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ディアスポラ、ってなんだか小難しい言葉に聞こえるけれど、理不尽に居場所を奪われ「なんで私が?」と戸惑い腹立ちながらも、生き延びるためには逃げるしかなくなってしまう状況のことだ、と定義したら、とても身近な言葉に感じられる。
『ザリガニの鳴くところ』も、『人間失格』も、『世界99』も、『逃亡するガール』も、身の危険を感じて、身を守るために、自ずと選択が決まっていく人の様子を読んだ、と感じる。命を持っている以上、いちおう、なるべく生き延びようとすることは至上命題かもしれない。たとえどんなに苦しくとも、醜くとも。全員がそうなのかな、世界はバトル・ロワイアルなんだろうか。⋯脱線。
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これは中編でもあり、彼女がこれまで描いてきた、地方に住む少女の都会へのあこがれをストレートに表現した映像的な作品のように感じました。後半の、駐車場から車で逃げだす場面がすごく良かったです。最近読んだ『ペーパー・リリー』にも似たような場面があったけれど、女の子としての冒険心と男に対する恐怖心の葛藤の表現の一つのパターンなのかもしれませんね。映画化されたら見てみたい。
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「ここは退屈〜」で好きになった山内マリコ氏の作品ということで手に取った。
地方都市で生きる女子高生の行動範囲や「遊ぶとこがない」リアル感を描き切っているところに何だかしんみりしてしまう。。
それが現実。
流れるようにサクッと読める、2人の女子高生たちの青春モノという印象だったけど、
途中から規模の大きいシリアスな話。
2024年作品だけど、まだ全然リアリティある話。
主人公の心の移り変わりが、今どきな感じを保ちつつも、しっかりしてくる様が心地いい。
富山や地方都市を詳しく知らなくても、読みたいなと思わせてくれるのが、山内マリコ氏の作品の不思議。
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固有名詞がたくさん出てきてリアル、富山県に行ったことがなくて土地勘ないのが悔やまれる。
美羽も比奈もそれぞれ悩みがあり今を生きる人なら共感できる部分がどこかはありそう。
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[こんな人におすすめ]
*富山在住で中高生の子供がいる人。富山の中学校・高校で働く教師。
一家に一冊置いておきましょう。学校の課題図書に使いましょう。
読書が苦手な人でも手に取りやすい厚みです。
富山で見られる、なんてことない日常が世界とつながっていることに気づいてしまうかもしれません。
もう富山県民は全員読んだ方が良いです。できるだけ早く、過去の記憶が生々しいうちに。
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・安全な場所がないという話=逃亡するというより「追放されるガール」って印象を受けた
電車、カフェ、家、、、
ハードの部分だけじゃなくて
ソフトの部分 心理的もそうだし
インターネットもそう(なんかいつも広告やステマから逃れている感覚がある)
・「家庭を持って欲しい」という価値観を押し付ける主人公の母は悪(敵)といえるか? 構造化されているのでは?
→子どもを持つことによって(のみ)自身の存在(母という存在)を確立する術がないからこそ?
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地方都市×女子学生ってもう山内さんの得意分野だよね。スタバで起こるあれこれとか、塾講師とかなんかいいなって思うものがぎゅっとつまってたなかで、能登地震など考えさせられることも多く短い中で大切なものが詰まってる一冊だった
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読みやすいし、まさに今の同年代の子が主人公だったから、共感することも多かった。
イスラエルとパレスチナの戦争のことや、能登の地震災害のことについては、私も同じような認識だった。なんで戦争しているのか知らなかったし、能登の災害についても、身近なことなのにあまり知らなかった。
たまに、自分がが本当に無知であることに気付かされる。富山で普通に特に学びもせず、のほほんと生きていたら、無知なまま。それでも良いと思うけど、私はそのままで良いのか。
読書をしていると、新たな価値観に気づけるし、知らないことを知れる。今年は読書たくさんしたいな。そして、色々なことを知って、私も進路を決めていこう。
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以外ネタバレ含みます。
女子高生二人がスタバで出会うお話。
その舞台が、東京ではなく富山だから、この小説は面白いんだと思う。
視点人物である美羽が、比奈と遊ぶ様子は、女子高生そのもので、可愛い。
なのに、ふいに挟まれる世界史の授業のエピソードに、物語の色合いがカチリと変わる音がした。
今、ガザで起きている戦争のキッカケを、富山弁を話す先生が滔々と語っていく。
習っていた歴史は今と繋がっている。
そして、人の命を奪う所業と、自分の生活もまた、繋がっている。
そんな戦争の話題について、富山に住み続ける美羽の母は、遠く知らない地の話と言い切り。
比奈もまた、美羽の知らない土地で、天災の被害を受けていたことを知るのだった。
そのコントラストの中で、美羽は自分が進むべき路について考える。
学校の勉強って、侮れない所がある。
生きていても出会わない問いに、出会わせてくれる。
一冊を通して、美羽のある種の真面目さに、可笑しくもなり、少し心配もする。
それでもどうか、彼女が、芽生えてきた問いと向き合い続けて欲しいと、願っている。
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山内マリコさんは気になっていたけど、
なかなか手が出なかったときに、
本作(100分で読める中編小説シリーズ)を見つけ、
思わず手に取りました。
40手前で青春からはだいぶ遠ざかりましたが、
ツールや手法は違っても、
10代の危うさは時代関係なく一緒なのかもと思った一冊です。
スタバで出会った美羽と比奈。
居場所を求めて、楽しさを求めて、
一緒にいれることが大切で、
だけど冷めてる自分もいるし、
コントロールがきかない自分もいる。
「今しかない」が
きゅっと詰まった一冊でした。
山内さんの作品、他も読んでみたいと思います…!
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私の好きな山内マリコさんの新刊。安いし購入。富山出身の著者による富山の女子高生の小説。祖父母が富山の人なので方言が容易に脳内再生可能。富山弁きつめの先生に色々作者の思惑はのせられているような気はしないでもない。
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富山県民です。まさに作品の中に出てくる「マルート」の本屋さんでこちらを買いました。
出てくる所出てくる所ぜんぶが馴染みの場所で、美羽と比奈が今どこにいるのか手に取るように分かって面白かったです。しかも美羽の家は上市……!
どローカルすぎて、これ、富山の人以外は楽しめるのだろうか……笑
「2024年の今」を切り取った作品なので、鮮度がいいうちにすぐ読むべきです。富山の人は特に。
これだけ富山に特化した作品だと普段本を読まない人もするする読めそうなので、周りの人に勧めてみます。
Posted by ブクログ
さくっと読める。合う合わないでいえば、あまり合わなかったと思う。世界史の授業でパレスチナ問題をリアルに語る部分は良かったと思う。
母親の描写が唐突というか、踏み込むならもう少し描いても良かったのかな、と思う。いまいち主人公の内面が見えないまま終わってしまった感がある。
Posted by ブクログ
美羽と比奈の2人の関係がいい。
自分たちの落ち着く場所を探すために、2人で地元の富山地域を開拓する姿を見て、私も、地元の新しい場所を開拓したいなと思った。
短いので、サクッと読める1冊なので、オススメです。
Posted by ブクログ
普通のJK(美人で頭いいけど)が世界とどうかかわるか、リアルさを入れつつパレスチナ問題、震災などの社会問題をエンタメで軽く読めるように仕上げてある。逃げていい問題と向き合ってほしい問題。
装丁が独特だけど、企画本なのかな?手に取りやすいような、そうでもないような。若い人に届いて欲しい本。
Posted by ブクログ
女子高校2年生がスタバで出会って友達になるお話。進路や家庭事情に悩むあるあるで、2人が富山市内を探検して遊ぶのが面白かった。
何より気に入ったのは世界史探究の岡部先生。彼の富山弁の授業が最高でした。