【感想・ネタバレ】言語の人類史 言葉の進化の謎を解くのレビュー

あらすじ

サルとの発声の違い、石器などの道具の製作や火の使用、乳幼児における言葉の発達、脳の進化、遺伝子変異……多分野の知見を駆使しながら、言語の起源と進化という人類最大の謎に壮大なスケールで挑む。

サルの鳴き声、声道のしくみ、石器の製作、子どもの言語学習、火の使用、脳の進化、遺伝、意味や発音の変化、抽象思考、象徴性……
言語はなぜ、いつ、どのように生まれ、進化してきたのか―――?
言語学、考古学、人類学、遺伝学、神経科学、心理学、動物行動学……各分野先端の知見を駆使
『心の先史時代』『歌うネアンデルタール』のミズン教授が、人類最大の謎、壮大なジグソーパズルに挑む。

「魅力あふれる人類精神史。言語学、考古学、遺伝学、神経科学、AI研究による最新の知見を巧みに統合し、説得力のある言語進化説を提示している。驚異的な偉業だ。」――アリス・ロバーツ(バーミンガム大学教授、『人類20万年 遙かなる旅路』著者、『人類の進化 大図鑑』編著者)

「私たちの誰もが共有する何より重要なもの――言語――の生い立ちをつぶさに描く伝記である。読む者を引き込む語り口で深い洞察を展開するミズン教授の素晴らしい才能が発揮されている。」――ロビン・ダンバー(元・イギリス霊長類学会会長、『宗教の起源』『人類進化』『ことばの起源』著者)

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Posted by ブクログ

言葉は化石にならない。では、人類がいつ、どのように言葉を獲得したのかを、私たちはどうやって知ることができるのか。

本書は、言語学だけでなく、考古学、霊長類研究、脳科学、遺伝学、発達研究、人工言語研究などの知見を集め、数百万年に及ぶ言語進化を一つの壮大なパズルとして組み上げていく(原題はThe Language Puzzle)。石器、火、声道、脳、遺伝、子どもの言語学習など、一見ばらばらな研究が「言葉の起源」という問いにつながっていくところが素晴らしい。

もちろん、言語の起源を直接示す証拠はなく、著者の描く進化史はあくまで仮説である。それでも、言葉の歴史をたどることが、人間とは何かを考えることにつながっていく。読み応えのある一冊だった。

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2026年09月03日

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