【感想・ネタバレ】ロザリオの鎖のレビュー

あらすじ

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焼けただれたロザリオの鎖だけを残して逝った妻を偲びながら、2人の幼な子をかかえ、再建と希望へむかう一家のありのままを描いた永井博士の永遠のロングセラー。
時には、娘カヤノを養女にもらいたい、あるいは博士本人の後妻の話も舞い込む。そのつど博士は考える。10年もすればこの子たちも成人となり、やがて家庭をもち、父となり母となる。その時、父の真意を理解してくれるだろう。「お母さん」の面影はたった一つだからこそ尊いのだ、と。
ある時カヤノ宛てで、送り主に心当たりのない小包が届く。恐らく読者からだろう。当人に開けさせると着せ替え人形で、帽子、靴、布団、枕まですべてお手製の立派な裁縫だった。
小踊りする娘を見ながら、「こんな楽しい遊びの世界が、与えればカヤノにあったのである。それを男親の知らぬ悲しさ」――。ほのぼのとした人間味が、涙を誘う。

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Posted by ブクログ

床についたきりなので、あんな悪いことはできない。善いことはなおのことできない。

死との結婚はいつになるのか、秋なら白菊、冬なら水仙

2+3は4になると教えろ ピストルを突きつけられ、5になると答え撃たれる。天国へ行き、聖パウロに「殉教者の心理がわかったかな」

垢すりのヘチマ同様、一生の目的が達せられ、人に重宝がられるときには、自分は死んでいて、それを知ることもない

焼け跡のバラックで戦災者毛布にくるまって、毎日文を書き続ける

人の守るべき最大の掟は、近き者を己がごとく愛すべし

あなたは僕の前に現れたメッセンジャーだと思っているの ーと言った人から「読んでみて」と渡された本





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2024年08月16日

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