【感想・ネタバレ】カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年08月31日

先に『都心の謎篇』を読んだが、本シリーズで総論とも言うべき本書をようやく読めた。読み始めればあっという間で、面白さの余韻が残る。几号水準点探しや五公園に出掛けたくなった。鉄道の話題も良かった。「未完の帝都復興道路」では、現代にこそ必要な都市計画道路ができる好機を逃し、後に日本橋や掘割の上に首都高速道...続きを読む路を建設しなければならない無様な姿をさらすに至った経緯を知り、何だか歯がゆい思いを抱いた。ブラタモリで紹介された場所が多く、これも読んでいて楽しめた要因だろう。

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Posted by ブクログ 2014年04月18日

行ったことある場所が出てくると前のめりになって読んでしまう。もっと色んなところに行っておけばよかったとやや後悔。
公園の変遷が一番興味深かった。

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

東京の街の歴史的背景
・愛宕山は江戸時代には周囲を見渡す高さを誇り、1925年に始まったラジオ放送のアンテナもここに作られた。また明治5年に始まった測量の三角点の一つも設置された。
・上野公園の清水観音堂、不忍池、弁天堂はそれぞれ京都の清水寺、琵琶湖、竹生島を模している。そもそも江戸の鬼門に設置され...続きを読むた「東叡山」寛永寺自体が京都の鬼門鎮護の目的を持つ比叡山延暦寺と対をなしていた。1868年の上野戦争で寛永寺は大伽藍のほとんどを焼失し、その後上野の自然を生かして公園とされた。これが日本で最初の「公園」であり(1873)、上野・浅草・芝・深川・飛鳥山が選ばれた。
・1886年のコレラの流行は東京に近代的な水道を建設するきっかけとなった。また当時の神奈川県西多摩郡の多摩川上流で川に汚物を流したという話が問題になり、三多摩地域の東京への編入を促した。
・荒川の下流部は人工の川であり、1910年の大洪水をきっかけに作られた。右岸の堤防の天端の幅は左岸より広く、都心側を守る意図があった。
・かつて山手線の外側を走る環状線の構想があり、井の頭線の新代田−明大前の折れ曲がりはこの環状線との乗り換えを見越して作られた。
・根津権現の門前の大路の本郷区根津八重垣町にはかつて遊郭が軒を連ねていたが、東京帝国大学の設置に伴い明治21年に洲崎(現在の東陽町)に移転された。

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Posted by ブクログ 2016年01月02日

東京の都市づくりは無計画だとよくいわれていると思うが、本書記載の通り、計画自体は常に存在している。しかし、計画があまりに壮大で資金が追い付かず頓挫しているもの、また住民の増加に計画が追い付かないもの等があまりにも多いようだ。計画の痕跡を残す遺構は数多く、それらをめぐるだけでも歴史がしのばれる。

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Posted by ブクログ 2014年02月23日

東京に生まれ育って五十年。知らないこともいっぱいあり楽しかったが、このての本、単行本サイズの方がやっぱりいいかな。

どこもかしこも、変わってしまって少しさみしいけど、仕方ないよね。これが、今の日本の進歩の仕方なんだから。あ

地方の変わりようは、東京よりある意味悲惨かもしれない。改めて、以前と比べ...続きを読むると、なんだか貧しさを感じるのは私だけなのでしょうか?

こういう感情はただのノスタルジーなのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2012年03月17日

ブラタモリ系の本で、かなりツボです。
個人的に気になっていた建物が野方配水塔とわかり、さらに荒玉水道の延長にあったとわかっただけで、かなり満足。

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Posted by ブクログ 2012年01月29日

街の骨格や景観と言うのは,昔の街並みを色濃く残しているもので,東京もその例外ではありません.むしろ,東京こそ,江戸時代から現在に至るまでの歴史が凝縮された都市のような気がします.こういう観点でまとめられた著作は読みごたえがあります.福岡版もないかな~.

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Posted by ブクログ 2011年12月07日

オールカラー! 地図や写真もたくさん掲載されている!
地図好きにはたまらない本だろう。
ちょうど荒川の掘削の話は、先週のNHK「ブラタモリ」とも重なっていた。
紙上ブラタモリといった趣もないでもないが、筆者の関心は近代にあるようだ。
奥多摩がなぜ東京都に編入されたか、多磨霊園のステイタス確立に東郷平...続きを読む八郎が関わっているとか、とにかく知ることの楽しさが味わえる。
また、いずれも幻に終わった山手急行電鉄や帝都復興道路の計画も、興味深かった。若干せつない話ではあったけれど。

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Posted by ブクログ 2011年10月25日

「東京」の過去と今を新旧の地図を交えて解説。新書でページ数に制約があるからポイントを絞った紹介になっているが、十分に楽しめる。
なかでも、荒川放水路(荒川下流)開削の大工事で村が消えてしまったというのはあまりに壮大だ。バンコクの洪水被害のニュースを見るたび、これを応用できないものかと素人考えに思って...続きを読むしまう。

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Posted by ブクログ 2019年08月17日

自分が東京をよく知らないという思いがあり、あちこち歩いてみたいのだがやはり夏場はきつい。まずは本でも読んで。

身近な場所、よく知らない場所とも薀蓄が満載で面白い。

刊行から9年を経て、虎ノ門ヒルズがまだ計画段階だったり、築地から豊洲への市場移転もまだだったりと、街が変わり続けていることも感じられ...続きを読むる。

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Posted by ブクログ 2014年10月02日

東京の過去の街の姿を地図から捉え、その痕跡を現代の地図や実際の遺構に見出す。震災や空襲、度々の開発によって、過去の多くが失われてしまったが、それでも東京には歴史の名残が数多く存在する。それらの歴史を紐解き、歴史的事実、古地図、現代地図、そして現地を行き来していく。
ただ、書名に"散歩&qu...続きを読むot;とつくわりには散歩感がない。徒歩移動の醍醐味というのは、視点移動によって刻々と変わる景色であったり、足で感じる地形の変化であったり、そうした連続的な身体感覚を伴うところにあると思う。だけど、本書はちょっとその辺りが薄い。さまざまな歴史的遺構を提示してはくれるものの、それらが点として孤立してしまい、徒歩移動の連続性に欠けるきらいがある。そのあたりが繋がってくれるとさらに良かったのだが。

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Posted by ブクログ 2012年10月23日

東京の地理に疎いのでわからないところも多かったですが、何個かおお!となるところがあって楽しめました。
たとえば、国立新美術館の横にぽつんとたつケーキカットビル、井の頭線の無駄に広い架橋、都心の広大な土地を使った代々木公園などなど、すべての地形には歴史があります。
関東大震災という言葉が頻発するのです...続きを読むが、やはり震災というのは街の作りを大きく変え、また変えるきっかけを与えるもので、それを考えると東日本大震災の被災地もこれから大きく姿を変えていくのかなと思いました。

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Posted by ブクログ 2012年09月05日

帯に「地図に隠されたミステリー」とありますが、
そんなに大げさな、大上段に構えなくても大丈夫。
普通に、
「あれ?なんでここは、こう言う形状なんだろう?」とか、
「なんで、道路がこんな風に曲がっているんだろう?」
とか言う、地形に関する謎について、
昔の地図を紐解きながら、記しています。
昔といって...続きを読むも、地図が無いと成立しないので
、明治期以降。そういう意味では、
近代日本発展の歴史といってもいいかも。

本書で初めて知ったんですが、
旧陸軍参謀本部陸地測量部からつならなる
今の国土地理院の三角点・水準点の他に、
全く系統の異なる三角点・水準点が、
明治初期の一時期、日本の存在したということには、ビックリ。

まぁ、明治維新は、歴史的には革命なわけですから、
何があっても不思議では無いですが、中々興味深いです。

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Posted by ブクログ 2012年02月13日

「ブラタモリ」的な本である。ただ、テレビではないので、ネタの細かさ掘り方の深さはさすがによりディープだ。まあ、笑いをとる必要もないしね。読むのは歴史や地理、街に興味がある好き者だけだろうし。

あんまり興味がない鉄道絡みの話を含めて、どの章も中々面白かった。特に自分のよく知っている地域については面白...続きを読むい。「軍都赤羽」とか。実はときわ台は未来的な設計をされた住宅地だったとか。自分が勝手に推察していたことが当たっていて「やはり」とか、「そうそう、あの道路変だよね!」とか思っていたところの経緯が解説されていたり。歴史的説明、地図による解説とも浅からず長すぎず、丁度いいと思います。

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