あらすじ
目が覚めるとすべての記憶を失っていたブランシュ。自分は美貌の公爵・マティアスに降嫁した元王女だという。しかし、夫であるはずのマティアスの瞳は憎しみに染まっていた。
「貴女は私と婚約者を無理矢理別れさせ、結婚を強いたのです」
己の犯した罪の重さを知ったブランシュは深く後悔し、マティアスを解放しようとするのだが――。
「私から離れるなど……それだけは、許せない」
「他の人間と幸せになるくらいなら、私が一生不幸にさせてやる」
歪んだ執着心をぶつけるようにマティアスはブランシュの身体を貪り尽くし――?
マティアスの狂おしいほどの熱に溶かされ、極上の甘美のなかでブランシュは身も心も囚われていく。
すれ違う歪な二人が奏でる、重く切なく美しい――珠玉のラブロマンス。
【電子書籍限定書き下ろしSS付き】
「ヴァネッサは見た! ~旦那様の甘い執着心~」収録
感情タグBEST3
斬新な悪女の記憶喪失もの
そうきたか、悪女!というお話でした。記憶喪失になる前は、人格破綻者だったのに、記憶喪っただけで、こんなにまともになるか…?同じ人物なのだから、洗脳やら魔法やら呪いやらが作動しない限りは別人格にならないわけで。ということは、もともとのヒロインの性格はこっちか?
健気で倫理観がしっかりしていて、それでいて、一本筋が通っている王女にふさわしい品格のヒロインだなぁと思いました。
逆に破綻されたのは、ヒーローで…。でも、ヤンデレ系溺愛ヒーローは大好物なので、いいぞ、もっとやれって感じでした。
この物語に出てくるキャラクターはみんなどこか歪んでいて、利己的で、残酷な世界なんだけども、ヒロインやヒーローをただの「可哀想キャラ」にしないところが良かったです😊
最後に、ヒロインの兄ちゃんは、王になる前に、帝王学ほんまに学んだんか?という未熟で器の小さい人間だなー、と思いました。
WEB小説からの書籍化ということで、ヒロインが破綻した理由やら、王族一家の歪な関係とかはそちらに書かれているのかな?
そっちもちょっと読んでみたいと思いました。
記憶をなくしてしまった事で善良なヒロインになってしまいましたが。以前のヒロインがどこまで極悪だったのかもっとわかれば尚更良かったのかも。
お互いが許し合って、幸せならそれで良しです。
ヒーローの執着具合がなかなかです。