あらすじ
ぼっちゃまのため、ばあやは少女になりました。一人暮らしの古糸史(こいとふみ)の家に、ひとりの少女がやってきた。二十代も半ばの彼にむかって、ぼっちゃまと呼びかけるその少女。自らを史の実家で家政婦をしているハッカばあやだと名乗るが、ハッカばあやこと夏焼鳩子は、御年数えで八十歳。目の前の少女は、せいぜい小学二、三年生。どうみても、ばあやのはずはないのだが。若返ったおかげでぼっちゃまのお世話ができると、本人はいたって気楽な様子。
少女で老女、老女で少女のハッカとぼっちゃま。どちらにせよ年の差な、ふたりの共同生活が始まります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ロリババア」という特殊な属性がブームだそうだが、本作のヒロインであるハッカばあや(本名:夏焼鳩子)は正にそれだ。
齢80の老婆が怪しげな薬を飲んで9歳ぐらいの姿にまで若返るという多少ファンタジーな設定だが、かつて世話をしていた(多分)二十代の青年の家に押しかけて小さな体で必死に世話を焼く姿が微笑ましい。
しかも一般的ロリババアが大体ジジイ言葉を使うのに対しハッカは上品なお婆さんの口調である事も珍しい。
その口調と本来の年齢のせいか、小さな子供なのに時々ゾッとするような色気を出すのが本作の最大の見せ所ではないだろうか。
Posted by ブクログ
絵柄も内容も最高だった。
カラーページの色味といい質?といいツボを突きまくってくる。
頑張り屋で健気で妙に頑固で強気なハッカばあや可愛い…。
自分のおばあちゃんを思い出してしまう。
Posted by ブクログ
青年と表紙の少女が二人暮らしをしている、何気ない毎日を描いた漫画。
表紙のロリ少女が、実は主人公の祖母。というところに罪深いものを感じます。
祖母なので、主人公のことをその幼少時代から良く知っていて、祖母目線から彼の幸福を願っている、という関係。「おばあちゃんあるある」感が味わい深いです。
ロリババアというか「ロリおばあちゃん」というか・・・
なぜ祖母が若返って表れたのかは不明ながら、二人の日常は穏やかに重なっていきます。その穏やかさ、安らぎが、ほんとうは異常事態であり、いつ失われてもおかしくないのだという緊張感が何気ない毎日を一層愛おしく感じさせていて、癒されるのに息が詰まる奇妙な漫画です。
危ういバランスで成り立っているものってすごく魅力的なんだなあと思った次第です。
Posted by ブクログ
エロのない三浦靖冬なんて! とおもったらそういう邪念と関係なく綺麗な世界でした。『えんじがかり』が非エロとはいえ非常に邪念の湧く感じだったので。
「萌え」とはまた違った、人形を愛でるような空気。
匿名
優しい空間
どこかノスタルジックな雰囲気もあります。時代設定は昭和くらいですか?坊ちゃんがノートPCらしきものを使っている描写がありましたが、ハッカさんは洗濯板を使っていたりもして・・どうでしょうか。完結済作品という事で、80のお婆ちゃんから合法ロリのファンタジー設定の着地点に興味があります
Posted by ブクログ
萌えとしても漫画表現としてもすごい。
あとは、この設定を活かしきる年齢による文化の違いをいかに物語にひきつけていけるか。
などと書きながら、やっぱりハッカの可愛さにくらくらしてしまうわたくし。