あらすじ
慶長五年(一六〇〇)九月十五日、関ケ原の戦い――。東軍へ寝返った小早川秀秋の大軍を、大谷吉継は幾度も押し返したが力及ばず、無念のうちに切腹した。しかし、まばゆい光の中で目を覚ますと、目の前にはデウスの姿があった。「大谷刑部少輔吉継、この戦をやり直してみるか」三年前に戻った吉継は、再び関ケ原を戦うことに――。果たして、吉継は小早川の裏切りを防ぎ、盟友・石田三成を勝たせることができるのか!? 失敗しては繰り返し時を遡ることで、見えてきた真実とは! 『実は、拙者は。』で2024年啓文堂書店時代小説大賞、『一遍踊って死んでみな』でSNS推し本大賞2025発掘賞部門を受賞した著者による、タイムループ×歴史小説。文庫書き下ろし。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
関ヶ原合戦で小早川秀秋の裏切りを受けて敗れ、切腹して果てたはずの大谷刑部吉継の前に、神デウスが現れ、
何故敗れたのかと問い、さらに時を戻して復活させるから、今度は勝てと言う。
大谷刑部は、小早川秀秋を離反させないようにしたり、毛利や前田をうごかしたり、石田三成を説得したりするが
3年前に戻ったのでは、やはり毎回徳川家康に敗れてしまう。
最終的に10年前に戻り、生前の豊臣秀吉の唐入りをやめさせようと試みるが、秀吉の怒りを買って殺されてしまう。
さて、何度も刑部を復活させるデウスの思惑は・・・?
という「関が原合戦で××だったら?」という、戦国時代好きには面白い命題に挑戦した作品だと思います^^
Posted by ブクログ
ドラマ『ブラッシュアップライフ』の戦国版、とでもいうべきだろうか。
正直に言うと、刑部が他責思考で熱血な感じのイメージはなかったので(どちらかと言うと落ち着いている悟りキャラなイメージ)、あの手この手で家康を出し抜こうと、優柔不断な小早川、毛利を罵倒したり、三成とガチンコで喧嘩したりするのは解釈違いだった。
とはいえそれを上回るほど、歴史のif展開が面白く、特に私は家康が好きなので、どんなに刑部が頑張っても、家康もその時々に応じて勝っていくので改めて家康の強さに痺れた。
またやり直しが重なることで、刑部自身の心情の変化や経験値の積み重ねから見える戦局の違いが細かく設定されていて、次はどうなる!?と読んでいて楽しかった。
あとは一点、今年の大河ドラマへの忖度からなのか、「いい人」秀長が(回想含め)要所要所で出てくるのだが、それでいて大河より多面的な(というか説得力のある)人格者設定だったので、大河よりも魅力的に描けていたように思う。今年の大河が口に合わなった人にも、お口直しとして勧めたい。