あらすじ
マッチングアプリのずっと前から
わたしたちは『商品』だったよね?
30代後半、ともに独身。
ロンドンと東京の会社員兼文筆家が
恋愛を考えるために往復書簡を始めた
「新年早々、失恋で寝込んだわたしが往復書簡を始める意味」(ひらりさ)
「恋愛に失敗なんてあるのかな?」(綾)
「わたしの恋愛には『人からどう見えるか』がいつもつきまとう」(ひらりさ)
「わかりやすい『性的魅力』にいいことはない」(綾)
「わたしの恋愛は、傷つけるほどの距離にならない」(ひらりさ)
「誰も教えてくれなかった愛するときに必要な『地味な仕事』」(綾)
恋愛で受ける傷、対等さへのこだわり、出産への迷い――
他者と自分を愛する可能性を探った1年間の記録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本屋さんで見かけ、タイトルが気になったので購入。同年代の女性のリアルな声が軽妙な言葉で綴られており、あっという間に読めた。自立心が高い綾さんに共感する点が多かった一方、たぶんひらりささんは私自身にない恋愛の考え方があり興味深かった。ひらりささんの失恋から得た教訓を読み、心が楽になった。30代後半でもまだまだ恋愛していいんだと思ったし、恋愛って奥深いものなのだなと改めて気付かされた。恋愛で行き詰まったときにまた読みたい。
Posted by ブクログ
恋愛における、タイプの違う2人の往復書簡。大人になるにつれて、綾さんの考えに近づいてきたけれど、ひらりささんの一喜一憂してしまう感情にもどこか共感してしまいました。
Posted by ブクログ
帯の「マッチングアプリのずっと前から、わたしたちは「商品」だったよね?」という言葉が刺さる。
現在マッチングアプリをしており、恋愛において新たな視座を得ることができるのではないかと思い購入に至る。
◾️対等な存在として尊重できる新たな関係の可能性を示している。
◾️信頼関係を築くためには、まずどちらかが自分の脆弱な部分を相手に見せないといけない。信頼の前には必ず脆弱の露出があり、それを理解し受け入れることで信頼が生まれる。
◾️『関係』を求めて相手を探すのではなく、相手そのものに魅了されることから始めたい。言葉、考え方、存在感ーそういうものに心が動いて初めて、『この人との間に関係と呼べるものを持ちたいかもしれない』
◾️自分が何者で、何を求めていて、どんな傷を抱えているのか。こういうとき、文章、文学、ヘイデンの詩やこの往復書簡が、心のガイドになる。
人生は長いし、またやりがいを感じる仕事が回ってくると確信している。そういう仕事が現れるとき、私は自分の軸をしっかり作れているだろう。
Posted by ブクログ
30代の、似たようなフェミニストの、でもちょっと方向性が違うところもある、2人の女性の恋愛観ってこんな感じなんだーなるほどねーと思いながらよんでいた。私は多分ひらりささんではなく鈴木綾さんに似ている。バリキャリ気味で独立志向が強く気高く生きている。
だが、鈴木綾さんの最後の手紙でこう書いてあった。
新しいパートナーと真剣に付き合うことを決めて、今までの自分中心の生活の転換を余儀なくされている場面。
「まず、正直に認めなければならなかった。それまでの私の生き方は素晴らしくて楽しかったけど、私が主人公であることを前提にしていた。どこに旅行するか、誰と旅行するか、土曜日をどう過ごすか、全部私が決めていた。私に取って都合のいい生活だった。彼にコミットするということは、舞台をもう一人の主人公と分かち合うということ」
ああ、私もこう気づけていたら彼を失わなくて済んだのに。
私は彼にコミットしていると思っていたけど実は全然していなかった。彼の大事なことを大事にしようという姿勢に全くもって欠けていた。彼といっしょにいるには彼にコミットすることが必要で、コミットするということは舞台をもう1人の主人公と分かち合うということだった。
30歳の私は、4年もいた彼のことを、全然分かっていなかった。こんなにこんなに大好きなのに。本当に愚かだった。