【感想・ネタバレ】子供の「脳」は肌にあるのレビュー

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ネタバレ

 毎月小冊子を届けてくださる方から紹介されてこの本を読みました。
 
●P10 頭 心 体 でどれを最初に育てたら良いのか?

 体 → 心 → 頭

 ジェームズ=ランゲ説より、悲しいから泣くのではなく、人の感情が生まれるためには、まず内臓や筋肉のわずかな収縮が起こることが必要で、その変化が脳で知覚されて、それが感情を生む力となる。

●P42 幼児期における父母のスキンシップの効果

 母のスキンシップの効果
 安定型になる傾向が強く、アンビバレント型になりにくい。
 →自分の存在価値を感じられるようになる。

 父のスキンシップ
 母親のタイプにかかわらず回避型になるのを防ぐ傾向が見られた。人と協調して何かをしていく能力が伸ばされる傾向にある。
 →社会性を伸ばすことにつながる。

●P65 皮膚の欲求不満とADHD
 保育園児で癇癪を起こしやすかったり、注意散漫な子を2グループに分けて、1グループは友達と踊ったり、保育者が肩や手に触れる遊びを3ヶ月間行った結果、実験群でみるみる行動に良い変化が起きた。

●P88 共感は模倣から生まれる

などなど、保育園が職場ということもあり、実感させられることが多々ありました。

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2019年11月30日

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スキンシップの重要性を学術的に論じた本。参考文献も巻末に掲出されている。

・乳児の時の親の反応のしかたは、3つに分かれ、それは基本的信頼感や成人してからの恋愛スタイルにも影響する。

・子供と親とのスキンシップ量と依存心は負の相関をもつ。

・柔らかい肌着の有効性。切れやすさ、攻撃性との関連。

・皮膚感覚と理論を両方鍛える。

・視覚が鋭い人:デザインにこだわり、コーディネイトにこだわり、衝動買いが多い
 触覚が鋭い人:世の中運よりも努力である。シンプルな暮らし、計画的な買い物。

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2019年02月07日

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◆「心」とはいったい何なのだろうか。
自分が体験したことから、これは嬉しかった、これは嫌だった、などということを、教訓的な物語にするという形で蓄えられたもの、あるいはそれらがたくさん集まってもう少し大きな物語になったもの、それが「心」だというのである。心はさまざまな体験の結果として、あとから生じてくるものなのだ。

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2017年07月29日

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ものすごく納得させられました。「「心」は大事だと思うけれど、「心」を育てるにはどうしたら良いのかわかりにくい。しかし「心」は体験の結果生じるものだと考えれば、「心」を育てるためには、実はさまざまな体験を豊かに感じとることができる「体」を育むことが大切だということがわかるだろう。」、「幼児に着せる肌着の硬さだけで免疫機能が違うという実験。唾液中のグロブリンAが2割も減少する。ストレスも増加する。1999年 九州大学 綿貫ら 」、「マッサージをすることは、相手を尊重していることを伝え、また身体の模倣の能力を高めるための絶好の手段である」そして、子どもだけでは無く、大人になってからでも、老人になっても、タッチングは非常に有効なメッセージになること、日々の診療、思春期外来、被災地支援、メンタルヘルスケア、全てに通ずることであることを実感します。

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2015年02月15日

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面白い。良書。著者の論理を研究に基づく実験を背景に支えている。育児書にありがちな「〜しましょう」だけではない裏付けがあるので信憑性が出る。いくつか興味深い実験もあったので、私としては信じたい話に裏付けが取れた感じ。恐らくスキンシッププラスαの作用だが、本書では肌は露出した脳である、ということに主眼を置いている、

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2014年11月24日

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とても読みやすい。肌と心、身体、脳。知的活動を支えるからだ。肌着とストレス。「母子のスキンシップを十分にした方が甘えの欲求が十分に充たされ、受け入れてもらえた安心感から自分に自信がもて、依存的になるのを防ぐ」「スキンシップは一生の間必要、でも、乳児期、幼児期、学童期、思春期、青年期、壮年期、老年期とそれぞれの時期に必要なスキンシップの量がある」

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2012年07月26日

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肌に触れることの大切さを実感。卒論テーマにもかぶっていた。子育てをいつかするときは、抱きしめるコミュニケーションも大切にしたいな。

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2011年02月14日

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新生児のころからスキンシップは、人間形成への重要な要素を含む。正しいスキンシップは、もちろんおんぶに抱っこや、なでなで、こちょこちょ遊びです。負の触合いも…虐待ですね。そうなると人に触られると緊張してしまう大人に。それで苦しんでおられる方もいるとか。そう言う方には、マッサージがお勧めだそう。マッサージで緊張する筋肉を解していくと、人に触れられる恐怖感や不快感も無くなっていくそう。体はいつまでも幼い頃の虐待の記憶を肌で覚え、その時に緊張した筋肉を形状してしまうんですね。
日本は戦後にアメリカ式の育児法が導入され、おばあちゃんの知恵なんか聞かずに本ばかりに頼るようになった。赤ちゃんの自立心を育てる為に、あまり触れないよう、寝室も別にして、泣き叫んでいてもミルクはきっちり時間通りに、というもの。そのお陰で、精神的不安定な若者が増えて憂慮したアメリカはその育児法を撤廃し、ケアを進めましたが、日本は放ったらかし。人間の赤ちゃんがそんな事で自立するとは思えないよね、普通に考えても☆何かおかしいと感じたその娘達は、ママになって赤ちゃんを抱っこして育てる人が増えたそう。ワタシも義父に「抱き癖が付く」と言われましたが、旦那が「抱き癖上等」と言い返して、我が息子はぬくぬくと皆に抱っこされて育ってます。やはり誰しも赤ちゃんを抱っこせずにはいられないよね。義父が一番抱っこしております!それを我慢していたワタシ達の母世代…乳幼児期からのスキンシップの否定で、犯罪の質も大きく変わったと言われています。
ワタシも赤ちゃんは触合い要求を叶えして育てるのが良いと思っていましたが、何でか?は答えられずにいましたので、この著書はその点では何でスキンシップが大事で幼児の要求はのまなければいけないのか…の答えが書かれてあります。一度お読みになると、ジジババの撃退にも一役買うかと。

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2010年12月09日

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乳幼児期のベビーマッサージ、幼少期のタッチケアだけでなく、触れ合うことの重要性が医学的に解明されている内容でとてもよく理解できる内容です。

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2010年05月17日

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肌に触れるということが、
子育てにおいてどれだけ大切かということを、
感覚的にだけでなく、科学的に知ることができ、
『どんどんスキンシップをはかっていくぞ~。楽しむぞ~。』と
やる気がみなぎります。

この本のおかげで、毎日のスキンシップを大切にするようになりました。

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2009年11月02日

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読みやすいのに科学的な内容もしっかりしていて、良い本。沢山の多角的観点から皮膚・触覚を捉えて引用や説明があり、情報的にも充実している。読むべき1冊。

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2009年10月04日

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少し前に話題になった本だそうな。スキンシップの大切さについて語ってくれる本ということで、参考になることが多かったと思う。

 心理、教育系を勉強した身としては、ちょっと期待しすぎじゃないか、と思うところもないではなかった。マッサージすることで、自閉系の子の問題行動が減少した、とかね。いや、それはなくはないし、実際俺も現場で似たような対応をしたことはあるけどさ。本書を読んでいると、ちょっとスキンシップに多くを求めすぎじゃないかなぁと思ったのだ。

 助けを求める人は、魔法を求めがちだから、飛びついてしまわないかなぁ。そこまでじゃないと思うけど、なんて思ってしまった。それは立場の違いというものだろう。一般向けとして考えるには、やや文章がカタく、専門的なきらいはあったけど、読んでよかったと思う。

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2022年07月01日

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たくさんハグしよう。だっこしてと言ってきたら何をしていてもそれを最優先に叶えてあげようと思った。
疲れていたり、精神的に弱っているときには肌の接触を求める。忘れずにいよう。
共感は模倣から始まる。

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2020年08月10日

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肌は露出した脳である。子供に限らず愛情を持って触れることは非常に大事である。臓器移植された人がドナーの影響を受けることもある。というレポートもあるようで皮膚感覚(含内臓)の大切さを知った。

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2018年11月23日

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肌は自他の境界線ともなりえるし、交差点ともなりえる。読んで納得させられるだけでなく、子どもをはじめとする人たちとの接し方について学べる実践の書でもあります。

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2017年01月11日

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おもしろかった。

子どもを育てるうえで、頭・心・体(知徳体)、どれが優先か?
答えは体。
身体感覚が磨かれてこそ、知能も感受性も伸びるのだという。
そして、「体そだて」の上で重要なのが、肌と肌との「ふれあい」なのだ。

「母性は本能に組み込まれていない」というチンパンジーの事例も興味深かった。
だ出産しただけでは、母性はうまれない。
赤ちゃんサルがしがみつく・おっぱいを吸う、そして母サルがしっかり抱く。
このスキンシップができないチンパンジーは、赤ん坊から逃げてしまったという。
サルに限らず他の動物も、生み落とした後すぐに母親が子どもを舐めるが、これも母性を育むための行為なのだ。
(そういえば実家の猫も、育児放棄され一匹でニャーニャー泣いてたところを拾ったのだっけ。)

そう考えると、カンガルーケアや産後の母子同室っていうのは非常に重要だと納得。

また、肌着のやわらかさが免疫機能におよぼす影響など、「皮膚あなどりがたし!」と思わせる内容が盛りだくさん。

ただ、本書も後半からだんだんダレていき、「フリーターやパラサイトシングルもスキンシップ不足が原因」といった記述まで出てきて、ちょっと笑えた。

なのでマイナス1★だが、それでも一読の価値あり!

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2015年02月25日

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OMさんのきづきという季刊誌で著者の記事があり、購入。
感性豊かな体の原点が肌にある。確かにそう感じる内容でした。

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2013年07月21日

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ネタバレ

子どもの「心」を育てるには、脳に近い「肌」に触れることが大切であり、子どもの頃の親とのスキンシップは、成人後の人格形成にまで大きく影響しているという。キレる子どもはスキンシップ不足によるところが多いそう。

母子のスキンシップと父子のスキンシップは、それぞれ効果が異なるという主張がとても興味深い。母親とのスキンシップは、自分が受け入れられ大切にされているのだという自信を強め、人との信頼関係を構築する力が育つ。一方、父親とのスキンシップは、人と協調して何かをする力(社会性)を伸ばすという。

確かに子どもとのスキンシップは、子どもの性格に大きな影響を与えるように思う。この本を読んで、より一層、子どもとのスキンシップを大切にしようと思った。

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2011年08月30日

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山口創 つながりで読んでみました 
子供ができたら タッチケアをしてみようかなと
おもいました

ただ スキンシップによって心が安定したひとより
ちょっと人間が偏ったような人のほうが 
人よりがんばって成功したりするような気もするし

いちがいにどうこういえないのではないかとはおもいます

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2011年07月25日

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[ 内容 ]
「思いやりのある子に育って欲しい」-多くの親が子どもの「心」の成長を願っている。
しかし「心」は大事だと思っても、じっさいに「心」を育てるには何をどうしたらよいのか、わかりにくい。
身体心理学者である著者は、「心」を育てるには、まず、目の前にある子どもの「肌」に触れ、「身体」の感覚を養うことが大切だと説く。
なぜなら、「肌」は「心」をつかさどる「脳」に、もっとも近いからである。
最新の皮膚論を駆使して、「肌」と「心」「体」「頭」の発達の関係を探る。

[ 目次 ]
プロローグ 頭そだて、体そだて、心そだて(早期教育が「心」に与える影響 知的活動を支える「体」 ほか)
第1章 子どもの心は肌にある(肌感覚が「性格」になる 「なでなで」されて育った子 ほか)
第2章 思いやりを育てるスキンシップ(共感は模倣から生まれる 柔らかい体を作る)
第3章 みんな「なでなで」されたい(子どもを「なでなで」する 異性を「なでなで」する ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月09日

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鍼灸治療には四診法という診察方法があります。これは、望診(外から目で見て察する診察)、聞診(匂いや声などから察する診察)、問診(患者さんに病情などを直接問いかける診察)、切診(脈診、腹診、尺膚診など)の4つの診察方法をまとめた言い方です。どれもが総合的な診察には欠くことが出来ないものなのですが、中でも重要視されるのは、切診かもしれません。脈診、腹診など、施術者は患者様の身体に直接触れて診察を進めていきます。
 また、鍼灸治療をするときには、術者はやはり“手”を使って経穴(ツボ)を探していきます。そして鍼をするとき、お灸をするときは、もちろん直接患者様の肌に触れて治療をしていきます。
 このように、鍼灸治療にとって“手”というものはとても大切なものになります。施術者にとっての“手”ばかりではなく、手は、施術者と患者様を結ぶ接点として、患者様もまた、手から伝わる感触によって施術者への信頼感などを判断しています。
 そして手が触れる“肌”というものは、東洋医学的に見ますと、最初に外からの邪気を防御するところでもあります。風邪などを例に取るとわかりやすいかと思いますが、風邪をひきやすい方の肌の多くは、かさかさとしたところがあり、風邪が侵入しやすかったりします。皮膚は肺とつながり、衛気の様子をが出るところでもあり、肌の色艶は栄養状態など身体全般の傾向を示しています。
 身体の表面を覆っている肌は、とても重要な器官です。本書では子供の成長にとっての肌について述べたもので、成長期におけるスキンシップの大切さを教えてくれます。鍼灸医療の小児鍼の効果の原点も、このスキンシップにあるのではないでしょうか。鍼灸師の他に、手に関わる仕事をしている方、子育て中(子育てを始める)の方、子供と接する仕事の方などに読んでいただきたい一冊です。

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2010年05月02日

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肌のふれあいについての可能性がいろいろなデータを通して語られています。マッサージをコミュニケーションツールとして広めていきたいので、とっても参考になる本です。

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2010年04月07日

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スキンシップが子供の成長にどのように寄与するかが主に書かれ、成人になるまでの過程、夫婦、カップル間でのスキンシップの取り方や重要性が書かれている。

メモ
・頭、体、心のうち最優先で育てないといけないは体。
・自主性が高い子どもは一歳時にイタズラを許容して貰った人が多い
・母親とのスキンシップは自立を促し、父親とのスキンシップは社会性を伸ばす。
・親からいつも叱られていると、表情や体が硬直した筋肉パターンになる

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2022年07月07日

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「タッチケアはこころに良い」ってことを学術的に記してくれています。

オトナもこどももみんな、なでなでされたいんですよね。

「思いやりを育てるには、スキンシップから」、肝に銘じます。✳︎ただし、思春期は要注意!

筆者も子育て中とのことで、信憑性ありますよ。

学校法人リズム学園 恵庭幼稚園様の蔵書です。

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2022年06月21日

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たくさんハグして抱っこしてくすぐり遊びして、子供に安心感を感じてもらえる居場所づくりをしていきたいと思った。

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2022年02月17日

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ネタバレ

印象に残ったのは①「頭」と「体」の順位は「体」が先。②身体感覚・皮膚感覚というのは、豊かな心を育むためには不可欠。③母親とのスキンシップは依存を防ぐ。④実験結果から、硬い肌着を着ると免疫機能が低下し、ストレスを増加させる。⑤子どもの頃に抱きしめられた記憶は、人の心の奥のほうの大切な場所にずっと残っている。⑥「思いやり」は、「思いやられること」でしか生まれない。⑦セルフタッチが多い人は、欲求不満で心が不安定になりやすい人。嘘をつくときにも、人はセルフタッチをする

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2019年12月21日

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いかにスキンシップ(肌と肌の触れ合い)が大切かを説いた本。子供の、とあるが、大人にも有効。

中盤「最近の若者は~」というような論があり、違和感があったが、肌に触れることで満たされた人間になる点は信じて実践したい。子供に触れるのは最高の癒しだし。(「赤ちゃんの体のプニプニ感がたまらなく嫌だ」と感じる人もいると知って衝撃。)
スキンシップを求めてくるときは何か心に痛みやストレスを抱えているというサイン、というのは覚えておこう。

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2018年05月04日

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大人の間でのスキンシップについてもかなりのページ数が割かれているので、子供の「脳」は…というタイトルはミスリーディング。

ざっくりとまとめれば、肌に対するスキンシップによる刺激が年齢を問わずいかに心と頭にとって大事かという話。

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2016年06月02日

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どうなんだろうなあ。
ちゃんとした学者のちゃんとした論っぽくはあるんだけど、ときおりある「頭v.s.身体」という単純な二項対立の書き方とか、「それっておかしくないか?」とつっこめる実験とかを読むと、ちょっと真実性に不安を持ってしまう。評価保留。

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2014年02月03日

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肌に関する様々なことが書いてある。読むと、子供の育て方について新たな視点が得られる。しかし、著者の思い込みや無理なこじつけも目立っていた

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2012年02月06日

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