【感想・ネタバレ】人間革命1のレビュー

あらすじ

日蓮大聖人の仏法による民衆救済をめざして、一人立った創価学会第二代会長・戸田城聖。その真実の姿と、発展しつづける創価学会の歴史を描いた大河小説。(1巻概要)1945年(昭和20年)7月3日の夕刻、一人の男が、東京・中野の豊多摩刑務所を出獄する。軍部政府の弾圧によって投獄されていた、創価教育学会の理事長・戸田城聖である。そこで彼が見たものは、戦火に焼かれた国土であり、誤った宗教・思想に導かれた国民の悲惨な結末であった。彼は決意する。“民衆の真実の幸福を築くには、日蓮仏法を広宣流布していく以外にない”と。やがて日本は敗戦。戸田は、壊滅した学会の再建に踏み出す。「創価教育学会」の名称は「創価学会」に変更され、彼の出版社「日本正学館」には四散していた学会員が集い始める。11月18日、獄中に殉教した師・牧口常三郎会長の1周忌法要が営まれ、獄中で地涌の菩薩の使命を自覚した戸田は、「広宣流布は私がやる」と決意する。翌21年が明けると、戸田は数人の同志に法華経講義をスタート。彼を中心にした広布の歯車が、少しずつ動き始めた。(1巻目次)黎明/再建/終戦前後/占領/一人立つ/千里の道/胎動/歯車

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良かった

新版になって、読み直してます。
読みやすくなってます。

0
2022年04月11日

Posted by ブクログ

『人間革命 第1巻』のリライト版を初めて読んだ。昔読んだときは、歴史的な件にはあまり興味がなかったが、今読み返してみると、GHQによる日本の間接統治とその体制下で人々がどう生きたかということも学べて面白い。
敗戦の焼け野原の東京で、マッカーサーを「梵天くん」と呼び、「広宣流布のときが来た」と確信する戸田先生の決意がすさまじい。獄中で法華経を身で読み、法華経の生命哲理を会得した戸田先生は、日本の総体革命のため、人々の蘇生のため、世界の平和のために、日蓮仏法を打ち立てることを決意する。
「獅子は伴侶を求めず」文字通りたった一人からの戦いであった。しかし、事業化であり教育者であった戸田先生はうねりを起こす達人であった。それにはまず自分が回転すること。同志の歯車が自分という歯車と噛み合えば、うねりが起きる。言い方を変えれば、自分という歯車に噛ませる歯車を見つけること。うねりを起こすにはそれしかないのだ。

1
2018年05月16日

Posted by ブクログ

「戦争ほど残酷なものはない」との冒頭のドグマ、悲惨で残酷なものは戦争より革命と内乱、そしてカルト(というより権力化した)宗教だろう。
「宗教に対する無知が、人類最大の敵である」古代国家はみな祭政一致であった。大日本帝国は欧米列強に見習った民主主義国家であったし、宗教でなく国家のアイデンティティとした国民のコンセンサス〈国家神道〉をカルト宗教と見て、それの打倒が平和へ直結とほざくのも一つのカルト宗教。

 戦時は空襲と窮乏で都市部は悲惨だったが秩序はあった。全面降伏=奴隷化をル大統領が求めたから「まだ続いていた」ので「ミドウェー海戦敗北後は勝てる見込みがないからさっさと降伏すべき」とは空論/ドキュメントでもなく小説としては冗長。布教宣伝用のパンフレットだが、昭和3年生れで徴兵年齢前に少年航空兵志願したかった軍国少年がカリスマ戸田に人間改造され「一人の人間の偉大な変革が一国の運命、世界の運命もかえていく」偉人になる、つまり「私は偉い」というメインテーマ 
 出獄して、翌々日に中野歓喜寮に堀米尊師を訪れた戸田は「将来、必ず総本山大石寺の再建復興をします」と誓った、と四十五年史にある。小説では寝ていたとわざわざ書いてある。が、まず宗門に出獄を報告に行くのはスジだろう。

0
2022年11月29日

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