【感想・ネタバレ】ラスト・サバイバー 上のレビュー

あらすじ

リドリー・スコット監督、8月公開の映画原作!

「メーデー メーデー 寂しくてたまらない」謎の疫病で人類がほぼ壊滅した世界。飛行機乗りの男は人のいる世界を求めて飛び立った

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Posted by ブクログ

ピーター・ヘラー『ラスト・サバイバー 上』ハヤカワ文庫。

リドラー・スコットによる映画化されたベストセラー小説。2015年刊行の『いつかぼくが帰る場所』を改題、分冊、文庫化。

冒頭から主人公のヒッグによる独り語りによる展開が続く。登場人物は40歳になったばかりの飛行機乗りのヒッグ、年老いた愛犬のジャスパー、隣人でガンマニアのハングリーだけであり、ヒッグの静かな語りはどこか寂しさを感じさせ、その描写は詩的でもある。この雰囲気はパット・メセニーの傑作『ミズーリの空高く』だろう。

舞台は9年前に発生した謎の疫病で人類がほぼ全滅した後の世界であり、設定はリチャード・マシスンの原作で映画化された『アイ・アム・レジェンド』や、さいとう・たかをの『サバイバル』に似ている。


コロラド州で老犬のジャスパーと共に辛うじて生き延びていた飛行機乗りのヒッグは妻や友人を失い、隣人でガンマニアのバングリーだけが話し相手で、互いに助け合う関係だった。ヒッグは数年前に無線から聞こえて来た呼び掛けの声を忘れられずにいた。思い出すのは亡き妻との思い出と世の中にまだ鱒があふれていた時の楽しい釣りの記憶だった。

時折、ヒッグとバングリーの暮らすエリアに食糧や物資を強奪しようと武装した疫病の感染者が数人で近付くが、大概はバングリーがライフルで狙撃し、射殺していた。武装した感染者の中には幼い子供もおり、ヒッグはその度に心を痛めた。

ある日、ヒッグはかつて目にしたヘラジカを追って老犬のジャスパーと共に山を彷徨い歩くが、朝方にジャスパーが冷たくなっているのを目にする。ヒッグは打ちひしがれ、さらに山を彷徨い続けるが、バングリーと暮らす地に舞い戻る。

ヒッグは3年前に耳にした無線の声がずっと気になっていた。ヒッグはバングリーに別れを告げ、何処かに居るだろう生き延びている誰かの姿を求め、セスナ機で新たな地へと飛び立つ。

本体価格1,200円
★★★★★

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2026年07月15日

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