あらすじ
クマが人間を襲うという事件が連日のようにTV、新聞をにぎわせ、センセショーナルな内容のクマ関連書籍が書店の棚に溢れる。
激動する自然環境のなかを生きるクマたちの真の姿はどんなものなのか?
本書では10年以上、ヒグマ、ツキノワグマを追い求めている動物カメラマンの著者が、そのレンズ越しに捉えた現代のリアルなクマ事情をつぶさに伝え、さらにヒトと彼らの共存方法を探る。
オールカラー288ページ、掲載写真多数。著者渾身のフィールドレポート。
解説=山﨑晃司(東京農業大学名誉教授)
■内容
まえがき
序章 知床が教えてくれたこと
羅臼岳登山道のヒグマ人身事故/クマに惹かれる理由
第1章 知床。ヒグマとの出会い
第2章 雪山。山に登るヒグマ
第3章 日光。ツキノワグマとの出会い
第4章 飛騨。訪れたチャンス
第5章 日本のクマを知る旅
第6章 変化するクマとの関係
第7章 日本のクマを撮る
あとがき
解説 山﨑晃司
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
山に入る。出会える場所を探す。手掛かりは、排泄物とクマダナ、クマハギ。ここぞと決めたら、只管待つ。成果なしで終わることも多い。効率はよくない。それでも自ら描いた形に拘る。近くに現れれば存在を気づかせる。目線で会話し、表情を切り取る。1頭1頭顔が違う。遠くであれば、周辺環境を入れ込む。小さく写る被写体を浮き立たせるように撮る。野生動物に対する畏れと敬い。適度な距離で接する、心の中も。…日本に生息する2種のクマ。写真は情報を詰め込んだ画像にとどまらない。知った気にならず、無限に想像する。底知れぬ魅力を楽しむ。
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<目次>
序章 知床が教えてくれたこと
第1章 知床。ヒグマとの出会い
第2章 大雪山。山を登るヒグマ
第3章 日光。ツキノワグマとの出会い
第4章 飛騨。訪れた好機
第5章 日本のクマを知る旅
第6章 変化するクマとの関係
第7章 日本のクマを撮る
<内容>
野生動物のカメラマンのクマをめぐるお話。真摯にクマと向き合いながら、自然なクマの写真を目指すとともに、昨今の人里へ降りるクマについても触れている。すごく抑制された文章だが、クマへの愛情や自然へのいたわりを感じる。われわれは何かを間違ってしまったような気がした。
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
最近、熊による人身被害が頻繁に報道され、近所でも熊の出没が相次ぐなど、他人事ではない。
アウトドアも好きだが、二の足を踏んでしまう。
本書を通じて熊の生態を理解し、遭遇を防ぐための対策や、遭遇した際の適切な行動を学びたい。
【質問】
Q1 なぜ熊による人身被害が増えているのか?
Q2 遭遇を防ぐ対策と、遭遇した際の行動は?
Q3 アウトドアを楽しむために、熊に対して意識すべきことは?
【本書の答え】
A1
・2023年と2025年の異常出没は、ドングリなど秋の木の実の不作が要因の一つ。
・鮭の減少や狩猟者の減少なども影響か。
A2
・熊による人身事故の多くは、防御反応によるもの。熊を驚かせないよう、鈴やラジオ、歌などで人の存在を知らせる。
・特に親子グマには近づかない。子グマを守ろうとして突然攻撃してくる危険がある。
・一方で、人や人間の食べ物を覚えた熊は人に執着することがあり、その場合は存在を知らせることが逆効果になる可能性もある。
・最後の手段として、クマ撃退スプレーが有効。
A3
・キャンプ:食料はテント内に保管せず、車の窓も閉める。フードロッカーがあれば利用する。
・登山:夏山(7月以降)は、高山植物を食べる熊がいるため注意する。
・渓流釣り:新芽が出る5月頃や、クルミが実る晩夏以降は遭遇リスクが高まる。
・自然は急激に変化するため、自然の中では「自分の身は自分で守る」という心構えが必要。
【本の概要】
本書はカメラマンの著者が熊を撮影してきた経験をもとに、熊との向き合い方や対策を示す一冊。
・著者は自然写真家・二神慎之介さん。主に熊を被写体として活動しており、「熊の大きくて強いところ」に惹かれている。
・北海道にはヒグマ、本州にはツキノワグマが生息している。ヒグマは個体数が少ない一方で死亡事故につながりやすく、ツキノワグマは人身被害の件数が多い。
・熊は雑食で、ドングリなどの木の実、草や葉、昆虫、魚、哺乳類など幅広く食べる。
・人や、人間の食べ物や生ゴミを覚えた熊は、それらに執着するようになるため殺処分しなければならない。
・なお、著者自身も熊の生態や対策については専門家ではなく、自身の経験に基づく内容であり、科学的根拠はないと述べている。
【感想】
・アウトドアでは、クマ撃退スプレーを携行し、一緒に行動する人とも熊対策について事前に共有しておきたい。
・熊の危険性を理解しながらも、自分の「好き」を貫き、生業とする著者の生き方に憧れを感じた。私も生涯を通じて没頭できるような好きなことを見つけ、仕事につなげられる人生を送りたい。
・熊の専門家による知見や科学的な熊対策についても調べ、理解を深めたい。
【実践すること】
・熊への対策を十分に理解した上で、安全にアウトドアを楽しむ。
・生涯を通じて没頭できる「好きなこと」を追求し、自分らしい生き方につなげたい。