あらすじ
深夜の駅。 人気のないコインロッカー。 そこで一人の少女が闇に引きずり込まれ姿を消した――。 人は死ぬと “異界” に落ちる。 それがこの世界のルール。 だが、未練を残して “異界” に落ちた魂は、異形の姿となり現世に戻り、世界の侵食を引き起こす。 失踪中の兄から届いた手紙により、世界のバランスを保つ “異界使い” の存在を知った霧崎唯人。 兄の行方と少女の失踪の謎を追う内に出会う、“闇” の世界。 狩る者と狩られるモノ―― 狂気に満ちた饗宴の後に、暴かれる真実とは……。 深紅の悲しみに彩られたサイコミステリー。
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Posted by ブクログ
4.5……4.6って感じですが、四捨五入で★5って事にしておきます。
悲しみと狂気に彩られたサイコホラー、これはもう買うしかないだろうと。
そう……ですね、喩えを使わずにこの作品を紹介するのは難しいです。
ホラーな世界観、西部劇のような登場人物。
陰惨で暗鬱で、下劣な本質を惜しみなくさらけ出した演出方法が使われています。
この作品は世間でいう良識派には刺激が強すぎるでしょう、
本当に電撃文庫の作品かと表紙を何回も読み返しました。
その上で――世界には色々ある、と受け入れられる方、
鄙びて退廃した世の中の下層を読み進められる方なら、この本を手にする事が出来るのではないでしょうか。
この主人公は特別でもなんでもありません、
やりたいことがあって、そこに勇気と無謀さと下心があっただけです。
字面的にはあれですが、そのために命と魂と恐怖をかけられるなら上等でしょう。
Posted by ブクログ
SFでホラー?でしょうか。異界というモノが存在して、生き物の魂が集まる場所?みたいな感じ。
レム、普通に可愛いです。個人的には戒人が一番好きでした。
Posted by ブクログ
系統としてはMissing系のホラーに切なさを足したような、と言いましょうか。
甲田さんの感傷を取り除いた恐怖と違い根底に哀愁を敷いたような切ない怖さです。
うーん説明しづらいな。今のところ既刊1冊のみなのでぜひ読んでいただきたい。
Posted by ブクログ
第14回電撃文庫大賞銀賞作品。
この作品は作者さんが空想だけで書いた作品と言うことで
まったく取材などをしてないようで、想像力が凄いです。
序盤はホラーっぽいので夜読むのはあまりおすすめできません。
多少ぐろいかもしれませんが、異界に関する話は面白かった。
やっぱり最後はひねりを入れてフィニッシュ。
反翼の魔女は強いです。
Posted by ブクログ
作家瀬那和章さんなデビュー作
ちょっとSF色が強く、ついていけなかった
前からこの作家は男性の名前だが、女性の作家ではないかという疑問が拭えない
Posted by ブクログ
便所王子にかなり笑わせてもらった。
少々気持ち悪い(描写的な意味で)けど、割と面白いと思う。そして、便所王子にそこに至るまでまるで気づかなかった私は、作者の上手い罠に嵌ったのか、それとも、単に読解力がなかったのかどっちだ。