【感想・ネタバレ】驚異の隠し部屋 世界各地の内緒の部屋・秘密の抜け道・迷宮・秘宝のレビュー

あらすじ

古城の隠し部屋、奇人の地下宮殿、密かに追究された魔術──隠された「秘密」の場所と奇妙な理由をビジュアルとともに明かす。

ダンジョンも脱獄トンネルも隠し部屋も、事実は小説よりも奇なり!
世間から隠れた場所や、人目を忍ぶ隠しごとをめぐる、とっておきの内緒話。

忘れられた隠し部屋が犯罪のトリックに使われた古城、修道女が70年隠れ住んだ地下迷宮、ドールハウスにしかけられた隠し部屋のミニチュア、大英博物館の禁断の収蔵庫、穴掘り公爵の地下宮殿、ベル・エポックを封じ込めた開かずのアパルトマンなど、17章でめぐる封じ込められた物語。

本書で取り上げる「秘密」は多岐にわたる。具体的な場所はもちろん、隠されたものも取り上げる。
意図して隠された場所、意図せず忘れられた場所、人目を避けるための仕掛け、非公開の儀式、何かを閉じ込めるための施設、世間に知られないよう密かに行われた実験など、多様な「秘密」を楽しむことができる。
もちろん、創作のネタ本としても非常に役立つ。

カラー図版を収録。各章ではテーマに沿った他の例もコラムで紹介。


【目次】

はじめに
1 沈黙の公爵の地下王国
2 モン・サント=オディールの本泥棒
3 はちみつ色に輝く琥珀の間
4 地下迷宮が張り巡らされた都市
5 ドールハウスに託す秘密
6 錬金術と邪悪な科学者
7 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
8 テンプル騎士団、フリーメイソンとイニシエーションの井戸
9 地獄の門
10 迷宮と迷路の歴史
11 マリー・アントワネットの寝室の隠し扉
12 禁酒法時代のもぐり酒場
13 大英博物館の「秘密の陳列室」
14 骨の部屋
15 バチカンの地下に眠る聖人
16 眠れるパリのアパルトマン
17 ツタンカーメンの墓と宝探し

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

17個の章に分かれて書かれている。

読んだ上で私が章に名前をつけるなら、

1ポートランド公爵(穴掘り公爵)の地下世界
2本泥棒 スタニスラス・ゴス が利用した隠し通路
3エカテリーナ宮殿の失われた琥珀の間
4地下通路が張り巡らされた都市
5ドールハウスに隠された秘密
6隠された錬金術工房、実験室
7ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
8テンプル騎士団、フリーメイソン
9冥界への入り口、地獄の門
10迷宮と迷路
11マリー・アントワネットの隠し部屋
12禁酒法時代の酒場
13大英博物館の秘密の部屋
14骨の部屋
15バチカンの地下に眠るとされる聖ペテロ
16パリの忘れられたアパルトマン
17ツタンカーメン王の王墓

こんな感じ。

特に2章、面白かった。修道院の本が朽ちていくのが口惜しくて、盗んだ泥棒の話。そして盗んだ本は状態良く、保存していた。泥棒の彼は罰として本の目録を作る、こと。もうそれはご褒美。

3章の琥珀の間も興味深かった。きっとかつての琥珀の間は失われているのだろうけれど、美しかったものが存在していて欲しい、という気持ちは分かる。そしてナチスドイツが奪ってまだ見つかっていない美術品というのはまだどれくらあるのだろう。

10章の迷宮と迷路の話も面白い。迷宮、ミノタウロスは比喩であり、本当にそんなものが存在していたのではなく、他文化のものが見たら、迷宮に見え、恐ろしいもの(ミノタウロス)が隠されているのではないか、ということなのだと思うのだ。人間の想像力が凄いなあ。

11章マリー・アントワネットの話は悲しい感じが強かった。ベルばらでは酷い描かれ方をしていたポリニャック夫人だが、本当は真の友情を築いていたようで…

12章 禁酒法時代の酒場、人の欲を法で禁止すると裏で大流行する、と書かれている。欲の大きさがどれだけ普遍的かにもよると思うけれど、酒くらいになると人は禁止されると裏で大流行するのだろうなあ。大麻とか覚醒剤とかだと押さえ込める感じがあるけれど。売買春なんかも裏で大流行とまでは言えなくても抜け道はいくらでもあるみたいだし。そして隠れ酒場は隠れているからいいのか。隠れ家的な~という形容詞のついた店ってあるけれど、秘密がみんな好きなんだな。大っぴらより隠れ家的。

14章 チェコのセドレツ納骨堂、凄かった。ちょっと見てみたいけど、地震とか起きたら大変なことになりそう。

一つ一つの章の頭に、自分がもし、~だったら、みたいな小説が挿入されている。それも私は楽しめた。そしてさすがナショナルジオグラフィック。写真が綺麗。

0
2026年09月26日

「学術・語学」ランキング