あらすじ
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自我も、他者も、正義も、精神も、肉体も、性欲も、この世のすべてのものは幻想である。本能の壊れてしまった人間に、未来はあるのか-。フロイドの精神分析をもとに築き上げた<唯幻論>を窮極までつきつめたとき初めて見えてくる人間にとっての「希望の原理」とは何か。
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Posted by ブクログ
久々の岸田秀。相変わらず他の著書と主論は全く変わらないが、本書は語りおろしという事で、これまで言ってきた論のオムニバス的集大成を一望できる趣向。
「まあこれも正しくはないかもしれない」相対論的に語ることでリアリティがあり、好感が持てる。一年に一冊岸田することで精神衛生がある程度保たれる。健康診断みたいなものだな。