あらすじ
『正体』『悪い夏』で話題の染井為人の最新作は、
マンションを舞台にしたクライムサスペンス!
今まで一度も事故やトラブルが起こったことのないマンション『ベルドゥムール板橋』。
駅まで徒歩7分、家賃もリーゾナブルで、住人たちもみんな幸せそうに見えるけれど……。
不倫、モラハラ、虐待!? こんなマンション、絶対に住みたくない!
けれどもなぜか共感してしまう、驚きに満ちたクライムサスペンス。
あなたの隣の部屋でも、事件が起きているかもしれません。
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Posted by ブクログ
面白かった。
ひたすらにハラハラしたし、こういう系統の話は絶対に最後で捕まってしまうのが常なのに、まさかの、隠し通したまま終われるなんて。
3人とも、良かったね、という気持ちでいっぱい。
読後感が最悪を覚悟していたのに、割と爽やかな読後感で良かった。
爽やか(人は3人死んでいる)
Posted by ブクログ
ストーリーの展開が早く、テンポ良く進むので読みやすかった。
絶対にバレるはずの殺人が、いつバレるかいつバレるかと読みつづけていくが、バレない。
少しずつ管理人が怖く見えてくる。
そして殺人がバレないように管理していたのが管理人という人怖。ありえないけど、エンタメとして面白い。
Posted by ブクログ
一気に読んでしまった。面白い!
事件が起こらないという平和なマンションで、既婚男性に騙された保育士、旦那のDVに悩む主婦、旦那のモラハラに悩む主婦の3人が、最終的には全員彼氏や旦那を殺害。3人で手を組んで殺人を隠蔽しようとする。
最初の方はワイドショーを見ているような軽い気持ちで読んでいたものが、だんだんハラハラする展開に。
素人目(?)にみても、そんなことしたら何かあった時疑われるでしょ!周りにバレれるでしょ!というような行動のオンパレード。
うっかり殺人者側の立場にたってアドバイスしたくなってしまった。
管理人さん、ことが落ち着いたらこの3人に退去してもらってもよいのでは。
面白かったのでこの人の作品をもっと読んでみよう。
Posted by ブクログ
平凡な日常が、ほんの少しの歪みから音を立てて崩れていく恐怖に足がすくんだ。
『正体』や『悪い夏』の染井為人らしく、人間の愚かさや負の側面を一切の容赦なく描く手腕が今作でも遺憾なく発揮されている。舞台はどこにでもある普通のマンション。そこで夫やパートナーに悩みながら暮らす3人の女性たちの姿はごく等身大で、最初は深い同情と共感を覚えながらページをめくっていた。
しかし物語が進むにつれ、日常の裏に潜む悪意や狂気がじわじわと平穏を侵食していく。著者は私たちが普段見ないふりをしている「悪い想像」の領域へと容赦なく踏み込み、普通の人間が蟻地獄のような沼に落ちてもがく様を絶妙な俯瞰の視点で見せつける。いつの間にか自分も逃亡劇に加担しているような恐ろしい緊張感に包まれ、ページを繰る手を止められなかった。
そして物語の終盤、これまで積み重なっていた小さな「違和感」が一気に線となり、想像を超えるラストへと結実する。すべての前提がひっくり返るようなその展開には、まさに背筋に冷たいものが走った。身近だからこそ余計に恐ろしい、圧巻の人間ミステリーだ。
Posted by ブクログ
初めて読む染井為人さん。
オーディブルに流れてきた本の中から、硝子のマンションというタイトルと表紙だけみてなんとなく惹かれて。
(夜のマンションの灯りって家によって蛍光色だったり電球色だったり色々で、あの一つ一つに暮らす人たちの物語があるんだと思うとエモいですよね?)
(硝子のということはそんな中の人たちの暮らしが透けて見える、しかも脆さを含んでいるわけで…と)
物語の舞台は現代でとても卑近。
テンポよく転がっていくストーリー、女性たちは割と感情的で突発的。読む人を飽きさせない、ハラハラ展開。
で、あのこれ、オーディブルで聴いたのがアカンかったです。男性の朗読だったんです。
だから、人生崖っぷちに追い詰められた3人の妙齢女性たちのやり取りが、オネエ芸人たちのコントに聞こえちゃって。
いえ、そんな風に聞こえる私の耳が1番アカンね。でもね、もう出てくる男たちみんなそれぞれ立派に殺される義務のある粒揃いのクズで、私もオネエたちに混ざってワイワイと加担したくなりましたよ。
男たちのクズぶりに心がざわついて、もう、完全犯罪go!って、がんばれがんばれ、ここで心折れないで!やり遂げて!って拳握って応援していました。
女性が3人集まると、死体の埋め直しに行くのもサンドイッチ食べ出してピクニック感出しちゃうじゃないですか。あのサイコパス感に一緒に浸って、思わせぶりな中牟田さんに最後んんん?となって、おしまい!
フィクションならではの楽しみ方でした。
これだけ満喫しておいて星4つなのは面白かったけど今読みたい重さに対してちょっと軽過ぎたからです。完全な主観です。