あらすじ
高崎隆之介が横浜(ハマ)に戻ってきた。4年前の不可解な事件で刑事の職を追われた梶礼二郎。その事件の鍵を握るのが高崎だ。高崎を追う梶……。警察と覚醒剤をめぐっての暴力団同士の抗争が複雑に絡みあう。限りない硝煙と血の匂いの中、梶の復讐が始まった。ハードボイルド小説の担い手、北方謙三のデビュー作。
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Posted by ブクログ
なかなか血生臭く迫力のある作品でした。
デビュー作品だけあって、繊細な鋭さではなく、とても力強い荒々しさを感じました。
しかし、この北方謙三の作品にしかない世界観は流石で、一度読み出すとページをずっとめくってしまいます。テンポもかなり良く読みやすく
特に拷問のシーンはかなり生々しくそれがまた作品に迫力を生む大きな要因だったと思います。
ハードボイルドミステリーという感じで、謎もありつつ、男の流儀もあり、アクションもド派手。密林でライフルぶっ放しはもはやベトナム戦争顔負けです。
北方謙三のファンとして、長編デビュー作を読めたことはとても嬉しいです。色々な意味で熱い作品でした。