【感想・ネタバレ】オー!ファーザーのレビュー

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高校生の時に読んだ本
読んでる分にはこんなに素敵なお父さんたちが居たら毎日楽しいし頼もしいだろうな、と思うけど実際はそうでもなさそう。
クイズ番組でみんなで手旗信号をして、明日迎えに行くから待ってろよ!と言うシーンでじわっと泣きました。

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2024年02月26日

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四人の父を持つ青年高校生の物語

 伊坂作品は何作か読んできたが、相変わらず「日常から少し外れた日常」を描くのが上手いと思った。

 大学の教授を務める賢明な父、悟
中学校の体育教師を務める筋肉質な父、勲
居酒屋を営むイケメンで女好きな父、葵
ギャンブルに勤しむ父、鷹
そしてそれぞれの特徴を吸収した由紀夫青年
 500ページ程の単行本では、それぞれの特徴が所狭しと発揮されていた。

 最初は四人の父の存在や鬱陶しさを感じるほどにちょっかいを出してくる同級生に囲まれる由紀夫に同情していた。しかし物語終盤では、それは羨ましさにも変わっていた。それほど由紀夫の日常は楽しそうに見えた。
 そして「四人の父」という巨大な非日常は物語を読むに連れて不思議と日常に組み込まれていった。最初の多惠子が「あのさ、聞いてくれる?」と父への愚痴を話す場面は、由紀夫の「四人の父」の存在がバレる非日常への入り口だったはずなのに、最後の多惠子の父への愚痴を話す場面は日常へ戻っていくきっかけに思えたほどである。また由紀夫が、自身の致命的な場面から救ってくれた父たちに対して、尊敬の目を向けるように変化するのではなく、「知らねえよ」と今まで通りの対応をとるところに、不思議な感動を感じた。

 これだけキャラクターが立つ登場人物が複数人もいるのだから『陽気なギャング』のようにシリーズ化してくれないだろうか。期待してます伊坂さん。

 気になった点は二点ほど。一つは殿様の電話である。高頻度で話に登場してきた割に、その答えは鷹の仲間たちによって行われていた賭け事の不正行為だった。由紀夫たちの日常が感ぜられる良さもある反面、本編に関係ない事をあんなに登場させる必要はあったのかと気になってしまう。
 二つ目は鱒ニである。本編の問題は主にこいつが持ってくる。そして由紀夫は鱒ニを放っておくことができずに関与してしまう。そこまでは良い。でも鱒ニの対応は何なんだろう。どうしてあそこまで被害者ヅラをできるのだろうか。まだ小宮山の方が誠実さを感じた。でも憎むことはできないんだよ。こういう自分の身近にはいてほしくないけど、憎むことができないような人物を描くのが上手いよ伊坂さんは。

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2023年12月25日

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またもや面白い!

もう毎回面白いのですが、面白さの説明に苦慮します。ボキャブラリーが貧しくて。
伊坂作品の良さ・面白さってどういえばいいんだろ? そう考えて思い浮かんだのは、「洒脱」、「ユーモラス」。我ながら悲しいほどの低表現力です。

で、裏表紙側の帯の言葉が、しっくり来ました。曰く、「軽妙な会話。悪魔的な箴言。息子を守る四人囃子」

てか、これほど的確だと、内容についてこれ以上書くことないよね。。。

・・・
本作の設定はまたぶっ飛んでいますね。

私が住む国はイスラム教国で、イスラム教徒なら五人まで奥様を持つことが出来ます。まあ現実的には殆ど見ませんが。ほらやっぱりお金が、ね。

で本作は逆バージョン。奥様は一人でそこに群がる?かのような旦那様方。ストーリー中は奥様はほとんど登場せず、旦那様方とその一人息子が中心の活劇。

ちなみにポリアモリ云々というより、ライトにエンタメ的に設定がしつらえてある感が強いですね。

・・・
それと、もう一つ面白いのは、生物学上の父親が誰だかが分からないという所か。

高校生の息子由紀夫に、四人の親がそれぞれ父親顔をしつつ、すり寄り(媚売り?)、そして「やはり俺の息子だ、俺に似たんだ」とばかりに、したり顔。でも、敢えて検査もせず、四人が四人とも四人の個性で子育てに関与する。

因みに四人のうち悟と勲さんはちょっと印象マジります。悟が大学教授で、勲が中学教師。私の中では、中盤以降、上記のキャラがごっちゃになり父親が三人になっていました。

・・・
ということで今回も面白かった伊坂作品です。

そういえば今回は東北が舞台ではなかったのかな?多恵子ちゃんの気持ちを汲まない由紀夫の様子がほんのりと青春ストーリーでもありました。全体感としては、予想もしない展開、ツイストの妙と洒脱な会話、が売りの作品かと思います。

伊坂ファン、家族ものが好きな方、学園もの・高校生が主役なのが好きな方、純然たるエンタメ好きの方、等々にはお勧めしたい一作です。

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2023年09月07日

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中盤まではとにかくだるい友人とだるい女子が鬱陶しい笑
が、最後まで読めばまあ許せる存在。
4人のパパたちは少し間抜けなかっこいいヒーローたち。
結局知事選がどうなったのかは分からずじまいだったのが引っかかる。
本を読む上ではすべてのことが明らかにされてほしい。
それは明示されなくても隠喩でもいい。
「あれって結局どうなった?」が残ると、どうしても評価としては下がってしまうかな。

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2024年05月02日

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鱒二の件を不問にした理由が父親なのはあまりしっくりこなかったです。
富田林さんが騙されたオレオレ詐欺の犯人の件は解決していない(すでに亡くなっている?)のがちょっともやもやしています。

とはいいつつ、それぞれの父親の個性が面白くていつも通りどんどん読み進めてしまうほどに面白い作品でした。

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2024年04月05日

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結局あの事件はどうなった?がいくつかあるけど、後半楽しく読めたのでok。伏線回収は大体予想がついたことが残念かな。いろんなファミリーの形があっていい。4人と結婚して全員と同居する母、長期出張に出かけて、携帯を家に忘れたことに気づいても確認の電話もしない母ってどんな人だろ?多恵子みたいな人かな。でも多恵子のウザさに引っ張られながら進んでいくストーリーだった。

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2023年06月18日

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父親が4人いるって変だなと思いつつ読んだけど、読んだ後は優しい父親が4人もいる由紀夫がほんの少しだけ羨ましくなった。多恵子と鱒二にはモヤモヤした。伏線を徐々に回収していくのが読んでてもどかしかったけどもとは新聞連載小説らしいし、そういうものなのかな。

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2023年05月07日

ネタバレ 購入済み

ちょっとこれは…

伊坂氏の小説は初読でしたが、人物描写や風景描写に関してはいささか難ありと感じます。
正直、お父さんが四人という発想しか、この小説で読む価値があるところはないと思います。
よくこれを映画かしようと思ったよなー。

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2014年08月10日

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