【感想・ネタバレ】星と月は天の穴のレビュー

あらすじ

結婚生活に失敗した独り暮しの作家矢添と画廊で知り合った女子大生紀子との奇妙な交渉。矢添の部屋の窓下に展がる小公園、揺れるブランコ。過去から軋み上る苦い思い出……。明晰・繊細な文体と鮮やかな心象風景で、一組の男女の次第に深まる愛の〈かたち〉を冷徹に描きあげ人間存在の根本を追究する芸術選奨受賞作。

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Posted by ブクログ

七夕にこうしたレビューを書くのもなんですが(笑)、表題は、純粋恋愛とは無縁に生きようとし情事において女を道具としてしかみなさい主人公の中年小説家が、女に言われた素敵な夜空ねという発言に対し、「あんなものは、空のあなぼこだよ」と象徴的に言い放った言葉に由来している。
小説家である主人公が、同名小説を自身をその小説の主人公のイメージで執筆している話とパラレルに、心情を先取りする形で物語が進行する構成をとる。
心の底では純愛を求めながら原体験によりそれを憎んでいる象徴を、アパートの窓から見える公園とブランコに巧みに絡ませながら、若い商売女と行きずりに知り合った女子大生との度重なる情事と対比させて、主人公の心象を面白く描き出していると思う。また、総入れ歯にしている主人公の老と若い女体との対比も象徴的で、対称となる欲情を存分に盛り上げていたのではないか。
女子大生との関係では純愛の可能性を秘めているが故に、精神的なSM世界にも止揚されていて、微妙な男女間の距離感のもどかしさが面白い。本作は、その女子大生の車の中でのおしっこから始まった(逆説的だが)恋愛小説?ということで知られた小説であるようだが(笑)、2人の関係性の成り行きを暗示する出会いが、最後に、レントゲンでみえた総入れ歯によって現実に立ち返るという後味の残し方が、奇抜なシーンとともに妙に余韻として残る。

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2012年07月07日

Posted by ブクログ

入れ歯にこだわる主人公(小説家)と「噛んで!」と男の人に頼む女子高校生。最初から最後まで、おお・・・と圧倒されっぱなしだった。他の作品も読まなくちゃと思った。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

1967年第17回
芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)

7月26日は、吉行淳之介文学忌 淳之介忌

吉行淳之介氏の著作は若い頃 好んで読んでおり、代表作と呼ばれる作品にはひと通り読んでいるはず。
ところが 昨年、突然映画化された本作は 未読でしたので 今年初読みです。

時代は、この作品が世に出た頃と重なる昭和中期の東京。主人公は作家。
久しぶりに吉行作品を読むと、どことなく村上春樹氏に通じる空気を感じます。
もちろん、時代性もあり、ソフトロマンポルノの手前ほどの性愛描写があるので、その印象も大きいのかもしれないです。

結婚に失敗し、自身の身体にコンプレックスを抱える作家は、当時としては日常的だったのか、娼婦を買う。
その一方で、知り合った女子大生との情事も重ねていく。

さらに興味深いのは、作中で執筆される恋愛小説と現実とが、次第に螺旋するように重なっていく点ですね。
今では珍しくない構造ですが 当時としてはかなり新鮮だったのではないでしょうか。

谷崎潤一郎『痴人の愛』や、坂口安吾『白痴』に連なる“情痴文学”の系譜を感じさせながらも、吉行作品はもっとさらりとしているところが
当時の現代小説なのかな。

映画版主演は綾野剛だったようで、退廃と気障さが同居するこの主人公にぴったりだったのでは

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

吉行淳之介の作品にしては面白くないなーと思いながら読み進めていった。なぜなんだろう。文章に締まりがないからだろうか。終わり方はよかったけども。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

初めて読んだ吉行淳之介の小説。
私にはこの主人公の男性くらいの年齢の男性の考えていることがやっぱりわからない

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2009年10月04日

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