あらすじ
ミステリはここまで来た。
驚愕、反転、感動の”解決篇”
13の密室、13のトリックーー
『神の光』の北山猛邦が挑む、
本格ミステリの最高到達点(トップ・オブ・トップ)!
凍てつく世界を旅する少年・ルーサは壁で囲まれた城塞都市・石球城に迷い込む。無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街(クローズド・サークル)は、九人の王が支配し、十三の灯台とそこに住む巫女によって保たれていた。自身の正体を知るため、ルーサは“世界の果て”を目指す少年・ロメリアと、巫女・カヮクの灯台を訪れるが、待っていたのは密室首切り死体。巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を捜索するが、今度はべつの巫女が密室首切り死体として発見されーー。
連続巫女殺しの犯人は? 「石球城」の驚愕の真実とは?
滅び行く世界で、“真実”だけが眩く光る。
【担当編集者コメント】
ミステリが好きでよかったーー原稿を読んだときの素直な気持ちです。『神の光』でミステリ界を席巻した北山猛邦さんの「城」シリーズ、21年ぶりの新作です。終末世界で起こる殺人とド派手なトリック。1作ごとに物語は完全に独立しており、共通点は「本格ミステリであること」のみ。稀代のトリックメーカーが演ずるのは、ミステリ史に残る“奇跡(マジック)”。ご堪能ください。
――亥(メフィスト編集長)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
13もの密室トリックのミルフィーユ、それを包み込む大きないくつもの謎。なんともボリューミー。
13の灯台と壁に囲われた石球城の世界に迷い込んだルーク。13の灯台の灯台守が次々殺害されていくのを食い止めようとロメリアと奮闘していく。
ファンタジーな世界観の中、ストーリーが進む。「結晶髑髏」なんて出てくるんだから、トリックが魔法であっても不思議じゃない世界なのでは…と思いきや、えっと、これはSF?
密室トリックはちょっと無理があるのでは…と思ったものの、ちゃんと物理的なトリック。そんなすごい密室トリックを連投されたにもかかわらず、それより気になる大きな謎・謎・謎。ルークはどこから来たの?ルークが元いた世界と違い太陽がないのはなぜ?壁の向こうは?等々。終盤は謎の回収で目が離せなかった。
そして最後の最後には素敵なシーンが。いろんなものが詰め込まれた一冊で大満足だった!
Posted by ブクログ
いや「物理の北山」と呼ばれているけれども!!
いるけれども!
本当に「『物理』の北山」じゃないですか!!!
そこは読んでいて思わず笑ってしまいました
が、それはそれ
圧巻のトリックの数々
調べたところ、発売予告から約17年(城シリーズとしては21年ぶりだとか)、物理トリックだけでまとめ上げたという部分からも気合のほどが伝わってきます
世界観の構築も北山先生らしさ全開
崩壊後の世界という事で科学技術の名残はそれなりにありつつ、そこに『結晶髑髏』という魔術のような幻想要素も登場
それらが無理なくまとまっているからあの美しいラストへ到達できたんですよね
密室の謎だけでなく、「石球城」という世界そのものの謎も最後まで物語を引っ張る魅力的なものでした
お気に入りトリックは『死の灯台』レンツの法則の密室
犯人自身にも賭けが必要な部分まで含めて大好きです
実現可能とかそういったものを超越した、執念のようなものを感じる1冊でした
圧巻
Posted by ブクログ
なんか凄いものを読んだ。
北山猛邦は物凄く好きな作家では無いのですが、
これは凄い。
十三の密室トリックなんて今まで読んだ事が無かった。
密室以外の色々な謎が、解き明かされる最終章には参りました。
北山猛邦さん。あなたの頭のなかはどうなっているのか。
Posted by ブクログ
プロローグ
酷暑の新作ミステリー第三弾!
“石球城”という13の塔からなる城
その13の密室で13の殺人が行われた
13の密室の謎をどう解き明かすのか!?
この超絶的悶絶!
しかと見届けよ!
本書
『石球城』殺人事件★Super5
akiさんの本棚から
素晴らしい作品をご紹介いただきました
いつもありがとうございます
氷と暗闇が支配する“石球城”
そして13の塔と灯火を護る13の巫女だち
クローズド・サークルと化した城にとある侵入者が現れる
その直後から、クローズド・サークルの塔にいる
巫女たちがひとり、またひとりと殺されていくのだが…
設定も各13にも及ぶ謎解きも、そして全体を通してのストーリーも全て素晴らしいの一言に尽きる
ファンタジーという世界観は苦手であるが、一気の伏線回収と謎解きそしてラストが爽やか過ぎた
エピローグ
酷暑の新作ミステリーも早くも第3弾だ
通常なら息切れしそうだが、息つく暇もないほどの良作3冊であった
次の新作ミステリーは、“アノ”続編だ!
“アノ”主人公の成長が楽しみでならない
『ハウスメイド』『方舟』シリーズに次ぐ
お祭り本になっていくのだろう
ということで、乞うご期待!!!
完
Posted by ブクログ
夜の明けない街。一日の午前午後を十三時間、十三日を一ヶ月、十三ヶ月を一年とする十三で巡る神聖暦という暦が生活に根付く世界に迷い込んでしまった少年は、頭部なく発見された灯台守の巫女殺しの嫌疑をかけられて、被告として神聖裁判に立つことになるのだが。終わらぬ連続殺人。少年はいつか夢見たこの世に残された最後のビーチ『最果ての海』に辿り着くことはできるのか。
美しい創り上げられた世界は謎が解かれるたびに、その美しさを増していく。それぞれ独立していた点が線を描いて浮かび上がる真相の衝撃はあまりにも凄まじいもので、さらにそれだけでは終わらず、その先に残る余韻は一読忘れがたいものでした。読み終えるのが名残り惜しい、いつまでもこの世界に浸っていたい、そう思える読書体験でした。我々が生きている世界とは違う世界でなければ成り立たないミステリであり、でも我々の生きる世界と地続きでなければ成り立たないミステリでもあり、そんな薄氷を踏むようなミステリを成り立たせてしまう丁寧で繊細なラストに感動を覚えてしまいました。
Posted by ブクログ
《クローズド・サークルの可能性は、まだこんなにも残されている》
城シリーズ、5作目。
…シリーズ5作目!?
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
レビューを拝読して手に取った作品。
まさかのシリーズものであることを知りませんでした…!
私はシリーズものはなるべく順番に読みたいタイプ。
なので調べてみると、城シリーズは1作1作独立していて、横の繋がりがなく、どの順番で読んでも大丈夫とのことで!
安心してこちらから読むことに✧*。
凍てつく世界を旅する少年・ルーサは壁で囲まれた城塞都市・石球城に迷い込む。無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街は、九人の王が支配し、十三の灯台とそこに住む巫女によって保たれていた。自身の正体を知るため、ルーサは“世界の果て”を目指す少年・ロメリアと、巫女・カヮクの灯台を訪れるが、待っていたのは密室首切り死体。巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を捜索するが、今度はべつの巫女が密室首切り死体として発見されーー。
連続巫女殺しの犯人は? 「石球城」の驚愕の真実とは?
まずこの世界観がすごいっ!
私は「進撃の巨人」が思い浮かびました( ˘꒳˘ ).。oO
連続巫女殺しの犯人の謎と並行して、主人公の謎であったり、石球城の謎であったり、この世界の謎であったり…謎が謎を呼ぶ展開でドキドキハラハラワクワクして面白かった(っ ॑꒳ ॑c)
あらすじにも帯にも書いてあることなので書いちゃいますけど、一つの読みどころはやっぱり13の密室とそのトリック。
現代って昔より密室を成立させることが難しいじゃないですか?
それなのに、13もの密室を成立させている。
しかも似たような密室は一つもなく、全部に趣向が凝らされている。
これがとにかくすごすぎました!
一つの作品として使えそうなトリックが、本作には一気に詰め込まれている感じで、謎解きも圧巻。
でもルーサの言葉通り、ついていけないレベルの難易度のものもあり、これだけ高度なトリックが連続で披露されると、私はちょっと食傷気味でした(›´-`‹ )
そして本作の面白さは、事件を解くために必要な人物が、その都度都合よく登場するようには感じられないところにもあると思う。
ルーサが出会った人々との出来事が、後の展開を理解するためのピースになってくるし、事件を通して築かれていく関係性もよかった。
終盤、それまでの出来事がすべて一本の物語として繋がっていく展開、そしてラストも圧巻でした!
緻密に練られ、かつ難しいところがありつつも、全てにおいて説得力のある世界観、すごすぎました…!
ちょっと私の頭ではついていけないところもあり、★5ではないけれど、これは私の頭の問題です。゚(゚´ω`゚)゚。
まるで何作品も同時に読んだような満足感でした!
来年もシリーズ最新刊『火刑城』殺人事件が刊行予定!楽しみ♡
城シリーズ、1作目から4作目も読もう(*•̀ㅂ•́)و✧
また積読が増える予感…!
Posted by ブクログ
これはファンタジーミステリーですねっ♪
ある日突然、目が覚めたらそこは異世界のような石球城
そこには空もなく月も星も太陽も昇らない
石球城を照らすのは城を囲むように聳え立つ13の灯台
そしてその灯台を守る13人の巫女たち
彼女たちが、どんどん殺されていく
首を斬られた頭部なしの屍体になって発見される
事件現場は常に【密室】
いったい誰が?どうやって?どこへ逃げた?
石球城自体も13の灯台を取り囲む壁によって遮断された、完全なるミステリーサークル
こんなとんでもない仕掛けを最後に綺麗に回収する北山さんは凄い!!!
正直、トリックは「いやそれは流石に無理が…」と思うものもあったけど
最後の伏線回収と謎解きは凄かった。
そして至る所にある地図とかイラストとかがとても綺麗でわかりやすい。
理系っぽい謎解きやSFチックなものも良い
そしてラスト
いやー読み切った満足感と大団円。
とても美しいその光景に…
お腹いっぱいです(*^▽^*)
Posted by ブクログ
極寒の世界で海を求めて仲間と旅をするルーサ少年が気づいたら暗いベッドで寝ていた。ロメリアという少年に助けられ、話を聞くと壁に囲われた都市だという。都市には13本の灯台があり、13人の巫女が護っているが巫女が殺されていく、という話。
終末感があり、終盤の怒涛の展開は読み応えがあった。謎解きはよくこんなことをこれだけの量思いつけるものだなと感心した。
Posted by ブクログ
闇と灯りと石球の閉ざされた終末世界に迷い込んだ主人公の少年…
まずは、凄いものを読んだ!というのが率直な感想。
13もの密室トリックが詰め込まれた贅沢な一冊。
解決編となる最終章が圧巻で、これでもかってくらいの物理トリックに、見事としかいえない伏線回収。読みごたえありました!
Posted by ブクログ
城シリーズの新刊はのっけからファンタジー。
凍てついた世界から、主人公ルーサがたどり着いたのは城壁に囲まれ13の灯台がそびえる「石球城」。
その名の通り、街なかにも塔にも大小の石球がゴロゴロしています。
それぞれの灯台には巫女がいて、夜しかないため「結晶髑髏」が篝火のように焚かれて、住人はその明かりで暮らしている。
そんな世界で、巫女が一人、また一人と殺されていく……しかも現場は全て密室。一体犯人は?その目的は??
匿ってくれたロメリアと共に、ルーサは謎を追いかけていく…
城シリーズ新刊はガッツリファンタジーなんだな…と思いましたが、地球凍結で文明が滅んでるアポカリプスものかな?というのが端々に見えていました。
13の密室殺人、密室トリックは力技なのもあるし仕組みがよくわからん…となりました。13という、物量がすごいのだけはわかった。
世界の終わりが描かれるのかと思いきや…!となる崩壊とその後。13の尖塔というのにも意味があったのかぁ。巫女たちの望みはこれで叶うんだな。
ラストシーンもとても美しくて。
久方ぶりの城シリーズ、世界を堪能できました。現実味がない世界でミステリ、たまりません。
今のところ、
ギロチン>石球>瑠璃>>クロック>>>>>アリス・ミラーかな…
「『火刑城』殺人事件」も楽しみです。
Posted by ブクログ
面白かった。殺人もトリックも数がやたら多かったけど、スムーズに読めて、ファンタジー要素もうまい具合に無理なく溶け込んでいて、最後、ちゃんと終わってよかった。
途中からだんだん科学的な内容が出てきて、ここでの教育はどうやってるのかなどは気になったけど、石球城の謎は最後まで分からないようになっていて、でも、それも良かった。
地球温暖化が進む現在だが、長いスパンでは氷河期への途上というのを思い出した。太陽や雨や雪、海、鳥や虫など自然を体験できる事は幸せなんだな。生きることへの賛歌が感じられた。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ壮大な話でした。
石球城と呼ばれる世界を舞台にしたミステリ。
世界観が独特で謎だらけなのですが、さらに密室が13個も出てくるのです…しかも、全部違うトリックで作られた密室…!作者の労力と頭の良さに脱帽。
そして、物理トリックとは、文字通り「物理学」を使ったトリックということなんですね…。物理学めちゃくちゃ苦手だったので、物理法則でそうなるというならそうなんでしょうね…(遠い目)という認識しか私の頭ではできずでしたが、図解されているのでなんとかついていけました。
犯人の正体と動機には素直に納得できないものがありますが(特殊設定でファンタジックな世界観とはいえちょっとご都合主義では…)、それでも読んでよかったと思ったのは、物語ラストの光景がとても美しかったから。このラストが読めただけでもう、あぁ良かったな…ってなってしまう。
そして、石球城の正体に驚愕と感動。全てのことには意味があるんだなぁ。こんな世界を作り出してしまう北山さんの頭ってどうなってるの…。
Posted by ブクログ
約束の地『最果ての海』を目指して旅していたルーサは、氷の大地で亀裂(クレバス)に滑落。。。
ロメリアという少年に看病されて意識を取り戻す。そこは「石球城」という名の王国で、13の灯台と城壁に囲まれたクローズド•サークルだった。やがて灯台守の巫女が灯台内の密室で首無し死体で発見される殺人事件が次々と発生し…
攻めたなー!
“物理の北山“の異名通り、物理トリックのオンパレード。これでもかと攻め立てる数々のトリックは、全て物理法則に基づいて解説図付きでわかりやすい。あまりにも奇想過ぎて失笑するのもあるけど、原理原則に腹落ちして驚嘆するのもあり、総じて楽しめた。探偵ガリレオ•湯川学なら全部暴けただろうか。
人間ドラマ的な面白さはゼロに等しいけど、トリック偏重に振り切ってて潔い。SF、ファンタジーの要素もあるが骨子はゴリゴリの本格ミステリ。
ルークは何処からきたのか?海は何処にあるのか?ロメリアの父の真相は?複数の謎が一気に収斂する「石球城」の真実にはWAO!
作者の《城シリーズ》は初読み。本作は21年ぶりのシリーズ作品で、来年も新作が出る模様。この手の物理トリックは嫌いじゃないのでもう一冊は読んでみようかな。
《城シリーズ》
1.『クロック城』殺人事件
2.『瑠璃城』殺人事件
3.『アリス・ミラー城』殺人事件
4.『ギロチン城』殺人事件
5.『石球城』殺人事件
6.『火刑城』殺人事件
Posted by ブクログ
石球城という壁に覆われた不思議な街で次々と起こる13の密室殺人。犯人はどうやって連続密室殺人を起こしたのか、石球城の壁の向こうはどうなっているのか、そして主人公ルーサはどうやってこの街にやってきたのか。
まずは凄すぎるの一言に尽きる。これちゃんと全部解決するのか…?と不安になるほど謎が多かったけど、見事に伏線回収されてスタンディングオベーション。怒涛の密室殺人解決編はしっかり物理ってかんじですごかったけど頭疲れた。笑
世界観も好きだったし、ルーサとロメリアのボーイミーツボーイがとてもよかった。ルーサが石球城の人々よりロメリアを取った終わり方も個人的ドタイプだった。
世界観が好きだったからこそ、もうちょっと巫女たちのキャラ深掘りしてほしかったな〜って気持ち。
Posted by ブクログ
大量の物理トリックを浴びて、読後の感想がただただ「なんかすごかった」
理屈は理解できても、あまりにも現実味がなさすぎてファンタジーすぎやしないかと思った。
物理はファンタジー(?)
13の巫女殺人事件だけでなく、主人公のルーサはどこから、どうやって来たのか?
石球城とはなんなのか?
石球はなんのために存在するのか?
ストーリーに盛り込まれた謎が終盤で一気に回収されていく爽快感。
ロメリアが有能すぎて、ルーサが友達や相棒というより、名探偵ロメリアと助手ルーサみたいになっちゃってたのが気になるところではある。
たぶんロメリア1人でも事件解決できてた。
最後は切ない終わり方じゃなく、ハッピーエンドであればいいなと願ってます。
Posted by ブクログ
凍てつく大地で死の淵を彷徨う少年ルーサは、城壁に囲まれた都市・石球城でロメリアに出会う。9人の王と13の灯台の巫女に守られる石球城。城壁の外から来るはずがないルーサが現れてから、巫女たちが次々と殺害されていく。すべての現場は密室。容疑をかけられたルーサはロメリアや生き残りの巫女たちと事件の真相を追うが…。
壁に囲われた都市がなんとなく『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』をイメージさせた。
13も密室があると色々大変…。しかし解決編はそんなに長くなく上手く説明されている。図があるのも分かりやすい。しかし毎度上手いな〜と感心してしまう。
Posted by ブクログ
怒濤の密室トリックは最初からお手上げ。そもそも密室はできてるんだからできたんだろうという思考停止人間なので。
この世界の成り立ちに対する興味だけでどうにか最後まで読んだ。しんどかった。
Posted by ブクログ
特殊設定というかファンタジーの世界で、ボリュームのある小説なので、アニメとかだったら良かったかも。石球城という広めのクローズド・サークルの中の13の塔の中で、しかも全て密室で、13人の巫女が殺害されて頭部を持ち去られる。グロテスクだけど、最近はそういうアニメもあることはある。
その密室殺人13件を全て解き明かすのも、数が多すぎて読むのが面倒になったところはある。
それが、〇〇理論とか物理学を利用したものなのだが、あり得なくはないけど、短時間でそうピンポイントでできるかなとあやしく思える部分がある。
そして本当にネタバレになってしまうけど
短時間で脳や体が成長したとして、それほどの知識が急に身につくとは考えにくい。なので、やっぱりアニメ向きな感じがした。
Posted by ブクログ
太陽が出ず、暗闇の中13の灯台の「結晶髑髏」の明かりの下に暮らす石球城百人の住人。
城壁外から少年ルーサが迷い込んだことで均衡が破れた世界で、灯台を守る13人の巫女が次々と殺害される。
いずれも不可能にみえる密室殺人に対する最終章での謎解きに、いくつかは疑問符がつくものの、13ものトリックを1冊の本で大盤振る舞いする作者には拍手を送りたい。
地軸が反転し、一部を除いて現代文明を失った暗闇に百人しかいない世界で、しかも寿命が数十日しかない早老症の子供(というかせいぜい乳児)が電磁誘導や超電導を駆使して犯行を繰り返すという設定は、控えめに言って荒唐無稽というしかない。
それを押し切る作者の腕力には脱帽だが。
Posted by ブクログ
終末世界で起きる13の密室とその世界の謎がテーマの小説。物理トリックを使う筆者の作品は何回か読んだことあるが、そうはならんやろ!って気持ちと、創作だしそういうこともあるかっていう気持ちが大体半々になる。今回もそうなった。感心したトリックはガウスとレンツ。
Posted by ブクログ
ファンタジー要素のあるミステリー。
地軸がずれた大破局後の未来の地球。
ルーサは食糧と海を求めて仲間と雪原の旅に出るも仲間割れして意識を失い、
気が付けば石球城内の泉で倒れていたところを同じ年頃の少年ロメリアに救われて一命をとりとめる。
石球城は城の建物単体ではなく城壁内の民家や施設の総称。
閉ざされた城の高い城壁の外はコンパスもきかない闇。
太陽が昇らない世界を治めるのは黒衣の9人の王たち。
彼らによって城内の定員は管理され、過去の文明の遺物を利用した自給自足の暮らしをしている。
主な光源は城壁沿いにそびえ建つ13の塔の天辺の台座に捧げられ、赤々と燃え続ける結晶髑髏。
13の塔それぞれに火を守る巫女がいて、巫女たちは死ぬと次の結晶髑髏となる。
塔の巫女たちが次々と首を切られた遺体で見つかり、
どこからやってきたか分からないルーサは真っ先に王たちに疑われる。
ルーサの疑いを晴らすため、ロメリアとルーサは巫女殺しの謎を解いていくというストーリー。
13の塔でおこる殺人ということで、密室が多すぎて冗長気味に感じました。
しかもトリックはピタゴラスイッチ一発勝負が立て続けに成功しているような超難度。
もう少し塔の数少なくて良いような…
最後の謎は石球城の立地で、そこはすごい発想だなと思いました。
Posted by ブクログ
氷に覆われた世界。死にゆく村を抜け出した主人公が目覚めたのは、周囲を灯台に囲まれ、石球が国中に置かれた石球城。
長い間閉鎖された国なので、独自の信仰や排斥、諦めが存在し、この世界こそより滅びを信じずにはおれない世界。
7人の王、13人の灯台の巫女、外から来た主人公、探偵役以外は影絵のように存在感がなく、観客かBGMぐらいの扱いだったからこそ関係性もわかり読みやすい。
作者の特性でもある物理トリックがこれでもかと怒涛のように詰め込まれ、物理法則のレベル差というか、この犯人は運が良すぎるから死にたがりなのかと思うトリックもあるけれど、真相部分を読めばそれもわかる。ただこのトリックはいくらなんでも無理がある。ぶっつけ本番なら特に。
Posted by ブクログ
物理トリックの物量攻撃…。ある条件が明かされるとその補助線で解明するトリックが複数あるのだけど、その条件の伏線すら気づくのに特殊な知識が必要なので、フェアな本格ミステリというより、壮大なファンタジー作品を読んでいる気分でした。
予想→13の密室に共通して世界の秘密が関わってるから(例えば重力が操作できるとか)謎解きは一瞬なんじゃないかな〜
正解→13の密室毎に謎解き!トリック13通り!!
凄い本でした。誰か映像で見せて…
Posted by ブクログ
これでもかというぐらい物理と科学を畳み掛けられて、読み終わってチーンとなりました
ほぼ謎はキレイに回収されたし、太陽はたぶん見れたし、良い終わり方と思います
Posted by ブクログ
村上春樹の『街とその不確かな壁』
みたいなファンタジーっぽい雰囲気と、
最初のつかみはすごく良く、
一気に世界観に引き込まれた。
ただ、メインの「13個の密室」については、
評価が分かれそう。
「この大量の謎をどう解き明かすの?」
ってワクワクする反面、
やっぱり中盤の連続する密室劇は
どうしても長く感じてしまった。
最後に一気に解決するのではなく、
少しずつ解いていってもよかった気がする。
まあ、一気に解くからこそ納得感が出る部分もあるんだが……
んっ、これ以上はネタバレ?
前作から21年が経っているのもあって、
ショート動画みたいなファストコンテンツが
全盛の今の時代には、
このテンポはちょっとそぐわないのかもしれない。
でも、最後にその13個の密室が一気に解き明かされる怒涛の展開と、
この世界の大きな謎には
「よくこんな世界観を考えついたな」
と感心させられた。
最終的には、まずまず楽しめました。
Posted by ブクログ
ぐいぐい読ませる。しかし設定がちょっと難解な気がした。そして13の密室。明かされるのが終盤。その頃には一つ一つの密室がどうだったかは忘れてしまっている。しかしちゃんとおさらいしてくれて思い出す。真犯人は、そんなんアリかと。そんなやつおったか?と。最後、石球城の仕組みが明かされる。ロメリアの推理はすごすぎる。