【感想・ネタバレ】孤独な夜 下のレビュー

あらすじ

車中の女性殺人事件の現場から発見された指紋が9年前にケイレブ元警部の担当した凄惨な未解決事件の現場に残されていた指紋のひとつと一致した! まったく共通点がないとしか思えないふたつの事件がなぜ結びつくのか? そして、消えた介護士がらみの事件でも新たに老人の死が……。事件に関係すると思える大事な目撃情報を、アナはなぜ隠すのか? 何に怯えているのか? 思いもよらないつながりが次第に浮かび上がる。そして、新たな道に踏み出しながら、いまだにアルコールとの闘いに苦しむケイレブ元警部とケイトの関係はどこへ向かうのか?/解説=三橋曉

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Posted by ブクログ

ネタバレ

雪の降り頻る夜、車の中で惨殺された女性。被疑者と思われる男の指紋は、9年前に起きた暴行事件の現場で採取されたものと一致した。ケイトたちは男の行方を追うも、今度は男が死体となって発見される。さらには、消えた介護士の行く先々で関係者が殺害されるという事件まで発生。
これらの事件はどのように繋がっているのか、事件の鍵を握る女性アナはいったいどんな秘密を抱えているのか。最後まで息つく暇なく一気読み。

クリスマスの夜の輝きには似つかわしくない、暗く陰惨な雰囲気が終始漂っている。このシリーズの魅力はなんといっても主人公のケイトにある。新たな上司パメラのもとで事件を追うケイトは、相変わらず孤独を抱えていた。かつての上司ケイレブとの関係にも変化が訪れる。
特にこの作品では、ケイトだけでなく登場人物の多くが何らかの孤独を抱えている点が特徴的。また、前作で迷宮入りしてしまった事件にも大きな進展が見られる。
海外ミステリの中でも特に面白いシリーズ。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026年の30、31冊目は、シャルロッテ・リンクの「孤独な夜」です。「裏切り」「誘拐犯」「罪なくして」に続く、ケイト・リンヴィル巡査部長を主人公とするシリーズ4作目です。
日本にもついていない女探偵として知られる葉村晶がいますが、ケイトの不運・不幸さは、それ以上です。
ようやく出来た恋人に裏切られる、スコットランドヤードを退職して、ケイレブのいるスカボロー署で勤務し始めたら、そのケイレブ自身が辞めてしまう。ケイトは、常に孤独です。(猫のメッシーはいますが)今回も、ついに恋い焦がれるケイレブとそういう関係になりますが、2人共に酔っ払った上での成り行きからというものでした。
今回の事件は、大きく2つ(いや3つか?)です。
1つは、9年前に起きたアルヴィン・マロリーという極度な肥満の少年に対する未解決の暴行事件です。アルヴィンは、今現在も植物状態という凄惨な事件です。
2つ目は、ダイアン・ブリストウという女性が自分の車の中でめった刺しにされ殺されているのが発見された今の事件です。犯人の狂気を感じます。
時を超えた2つの事件で、同じ指紋が見つかった事から、2つの事件は、絡み合いながら、新たな死体を撒き散らしつつ進みます。
舞台は、クリスマスから年末にかけてです。世間が華やかな時期である事から一層、ケイト、ケイレブ始め、登場する多くの人物の孤独が際立って見えてしまいます。
いつもの事ながら、終盤まで割りと淡々と進みつつ、
クライマックスに緊迫したシーンを持って来るのは、作者の十八番です。最後に中国、武漢から発生した世界的な大事件のニュースをさらっと差し込んで来る当たり、この後のシリーズの展開を暗示しているようでも有ります。
☆4.7

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2026年08月24日

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