あらすじ
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欧米ではポピュラーなベジタリアンというライフスタイル。しかし、日本ではまだまだ根強い誤解があるようです。「ベジタリアンは、野菜しか食べないのでしょう?」「野菜だけでは栄養が偏るのでは?」答えはいずれも、「NO」。少しの工夫で週末からでもはじめられる健康な食生活です。ベジタリアンとその食事を正しく理解するために、予防医学の観点から詳細に解説した必読書。
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Posted by ブクログ
ベジタリアンの由来は、ヴェゲトゥス(完全な、健全な、活発な)で、ベジタブルではない。
ビーガン、ラクト・ベジタリアン、オボ・ベジタリアン、ラクト・オボ・ベジタリアン、ペスコベジタリアン、ポゥヨゥベジタリアン
セミベジタリアン、
マクロビオティックはベジタリアン食の一種。
自らの健康維持、エコロジーへの配慮、動物に対する倫理観。
フードガイドピラミッド
バランスが良い食事、栄養素とくにタンパク質、ビタミンミネラルに注意、
ビタミンb12、DHA、EPAに注意。
がん、脳卒中、心臓病が少ない=飽和脂肪酸、コレステロールがすくなく、ファイトケミカルが多い。
DHA、EPAのためには、αリノレン酸が推奨される。
大豆は畑の肉。単独で質のよいタンパク質がとれる。それ以外は組み合わせ、コメと豆。
マーガリン、ショートニングにはトランス脂肪酸が含まれる。ビーガンはバターはダメ。オリーブオイルを全粒粉パンにつける。
ビタミンB12だけは、動物性食品からしかとれない。少量でいいので、10年間とらなくても良い計算。シリアルに添加されたものがある。
ビタミンdは牛乳や卵黄に含まれる。ビーガンはサプリメントで。
ファイトケミカル=従来の栄養素とは違う。植物性食品に含まれる。ファイトとはギリシャ語で植物。戦うファイトではない。
SDA(セブンデイズアドベンチスト教団)、ケロッグが朝食シリアルを考案した。
マクロビオティックはペスコベジタリアンに似ている
食肉でE型肝炎。
魚介類で水銀の蓄積=妊婦には危険。
サンマ、アジなど小型の魚がよい。
カールルイス、マルチナナブラチロアがベジタリアンのアスリートとして有名。
植物性タンパクでキログラム当たり1.2~1.4グラム(持久系競技の場合)。レジスタンス系競技では1.6~1.7グラム。
NPO日本ベジタリアン協会、日本ベジタリアン学会、三育フーズ、ベジタリアン協会のレストランガイド。
Posted by ブクログ
ベジタリアンに対する誤解を解き、栄養学的な根拠を説いている手ごろな解説書。「適切に準備された」ベジタリアン食ならば何の問題もない、どころか健康にも環境にも有益だということがよくわかります。健康や栄養の基礎的なことについても簡潔でよく整理された説明が施されていて勉強になります。ですが、読み物として章立てに難ありなのでは?ベジタリアンの定義・分類のあとに続く効果効能(能書き!)部分は平易に書かれているものの、栄養学、化学の記述(論文紹介)の比重が高く、初学者にとってやや退屈かもしれません。この本の重要部分である効果効能の説明が終わったところで「社会史」に移る構成は、ベジタリアンってどんなものか知りたい者の興味をやや殺いでしまうのではないかと思えました。
Posted by ブクログ
何かの本で、ベジタリアンと一口に言っても、色々あると読んで、どんなもんかと思って読んでみた。意外や意外おもしろい。ベジタリアンもいくつかに分類できて、厳格に動物性のものを口にしないというものから、豚肉や牛肉意外ならなんでもありのものまで。また、それぞれのベジタリアンの注意点や不足する栄養素などを説明してくれる。これであなたも健康的なベジタリアンになれますよ(笑)
Posted by ブクログ
ベジタリアンといっても色々あるので
「完全なビーガン」
「卵は食べる」
「乳製品は採る」
「魚は採る」
などの違いで、採りやすい栄養素に差があります。
ベジタリアンになる人はその多くが賢く食べたい人なので
何も考えずになんでも食べる人よりはおおむね健康的なdietを行っていると思うものの
なまじ考えて食べているだけに、間違った食事に固執してしまう危険もあるわけです。
本書は栄養素の観点から、いい意味で平たくそれぞれのベジタリアンを考察しています。
どんなベジタリアンがどんな栄養素の不足・過剰摂取に陥りやすいか、
そうなるとどんな病気になりやすいのか、
防ぐためにはどんな食材を意識して摂取すればよいのか、
が、淡々と述べられています。
結果としては
「正しくベジタリアン食を行えば、非ベジタリアン食よりもずっと健康的」ってことです。
著者おすすめのベジタリアン食はこれ!みたいなのは無く
フェアに事実のみを伝えてくれる内容なので、
自分がどんなベジタリアン食を選択するかの決定的な手引書とはなりにくいと思います。
ただ、ベジタリアンになるという決断は個々の色々な事情によるわけで、
それはそれとして栄養的にはこんなかんじです、という冷静なアプローチは素敵だと思いました。