あらすじ
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被差別部落出身者であることに悩み、隠し、二十八歳にして「これこそオレが言いたかったことだ」と、初めて部落解放運動に目覚める。その後の解放運動の中で「糾弾屋」と呼ばれた著者が、山あり谷ありの自らの半生を振り返り、どのように試行錯誤してきたか、どのように部落解放運動と取り組んできたかを、次の世代の若い仲間に生き生きと伝える。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
平成生まれ、関東から出たことのない私にとって、同和問題はもはや日本史で習う事柄なのだが、なぜか引き込まれるようにあっという間に読んでしまった。
外連味のなさがかえってよかったのかもしれない。
同和問題では「被差別者」も、別の側面では「差別者」になり得るということを繰り返しのべていたが、とても大事な指摘だと思った。
積ん読になっている「橋のない川」、ちゃんと読もう。
Posted by ブクログ
被差別部落のわが半生。山下力先生の著書。被差別部落で生まれ育って、被差別部落問題に正面から取り組み、政治家として活躍された山下力先生による自叙伝。被差別部落出身者に対する差別は絶対に許されるべきではないし、そういった理由で差別をする人は人間として醜悪で最低最悪であるという自覚を持ってほしい。被差別部落問題は長年にわたってなかなか解消されていないけれど、今の子供世代が大人になるころには被差別部落問題が日本社会に存在していないことを願います。
Posted by ブクログ
全国水平社の授業をするにあたって読みました。
差別そのものに対することももちろん考えなければなれないが、
私としては部落民はどのようにして発生したのかという過程の考察が興味深かった。
仏教を日本に取り入れた理由はさまざまあるが、肉食を厳しく禁ずるためという解釈は面白い。
動物を殺したり食べたりすれば穢れるという価値観を広め、そういう仕事に携わる人々を穢れた人々として差別するようになった。これがエタ発生のルーツだという。
仮にこの解釈が適当だとすれば、肉食になった時代ですらなお、この昔からの差別が途絶えることなく続いてきているわけで、わけもわからずただ差別をしてしまう人間の心理にゾッとする。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
被差別部落出身者であることに悩み、隠し、二十八歳にして「これこそオレが言いたかったことだ」と、初めて部落解放運動に目覚める。
その後の解放運動の中で「糾弾屋」と呼ばれた著者が、山あり谷ありの自らの半生を振り返り、どのように試行錯誤してきたか、どのように部落解放運動と取り組んできたかを、次の世代の若い仲間に生き生きと伝える。
[ 目次 ]
第1章 記憶と意識
第2章 流浪と邂逅
第3章 差別と糾弾
第4章 教育と責任
第5章 米と肉
第6章 言葉と倫理
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
活動である程度の結果が出て みんな 貧しくなくなったけど 差別はまだなくならず。。って書いてあったけどこの人達のしたことで最近のニュースにある 同和利権 って事が起きたり 逆に怖いイメージがついちゃったり で 昔とは違った意味で 差別されることになったりしてるんじゃないのかな と思ったり。