あらすじ
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政治っていったいなに?どんな営み?文化って?ナショナリズムって?これまであまり正面から語られなかった、政治という営みの本質を、「共存のための技術」という視点からやさしく解き明かす。「小さな政治」からナショナリズムまで、父と子の対話による、よくわかる政治学原論。
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Posted by ブクログ
小中学生からでも読める、政治そのものへの素晴らしい入門書
政治というとだいたいの人間はTVに流れる国会や官僚とかを思い浮かべるがそれは間違いだ。家族や学校の中で誰かと関わる時、そこにはすでに政治という現象が生まれている
ではその日常のミクロな場にも働く政治とは何で、何のために存在し、それがオレたち全体にどう関わっていくのか。それをまず踏まえなければどんな行政学もニュースも政治哲学も、底の底は理解できない。この本はコミュニケーションや権力とかの、わりと最新の学説も背景に踏まえていて実は結構濃い
第八章、文化とアイデンティティの章は、高校に入る前に熟読しておけば後々の人生に心強い
著者いわく、政治という現象は権力が背景にあり共存の作法がその意義という。だが政治の相対化に多様な見方も提示していて、誰が読んでも面白いし何度もここにたちかえることができるだろう
単に政治を語りたがるのはただのおっさんくさいガキだが、政治の本質を知るのは大人の営みだ。本当の意味で大人になりたい読者にこの書を送ろう
【いままで話してきたことをまとめるとこういうことになると思う。つまりこの世界はみんなお互いに自分が正しいと主張しあっていつ、それが原因でいろんな争いが起きている、話しあいでなかなか解決がつかないから力で解決しようとして争いが起きると言った方がいいかな、ともかくそういう世界だということ。そこでは一方の立場に立てばこちらが正義で向こうは悪者だということになる。それは相手から見ても同じだ。そういう中で互いに生きていく、できるだけ互いにうまくそうした問題を解決しながら共存していくやり方を見つけること、これが政治の仕事なんだと思う。(本書158ページより)】
Posted by ブクログ
権力とは人を動かすこと
政治とはときには悪魔とも共存すること
政治学とは公共の利益とかみんなの問題ってやつの定義を模索すること、答えはでていないもの。
まだまだ勉強が必要です。
Posted by ブクログ
人は自然には生きてはいけない、本能の壊れてしまった動物である、それ故、言葉と理性で相手を説得し、「共通の利益」を守らなければならない、相手といかにして共存するべきか、政治とは「共存の技術」に他ならない−−。
専門用語も難しい概念もほとんどなし。ややこしそうな説明も、ムリヤリわかりやすいように仕立ててある。
政治学の説明でオーソドックスな「権力」の説明からはじまり、政治は身近なテーマなんだとこれまたありふれた結論(まあ仕方ないわな)で締めくくる。
入門書ならもっとブックレビューなり、ガイドをしろよと思うのだがそれは追求しないでおこう。
なんとなく分かったような気にさせてはくれるから、社会科をサボった学生には、自信を付けるといった意味でもってこいか。
でも、「はじめての政治学」から、イキナリ古典の案内を始めてしまうんだから、ほとんどの初学者は、「はじめてーー」の段階で躊躇してしまうんではないか。
これじゃダメだよ、やっぱり。