あらすじ
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ついこの間の昭和の時代。でも日本人と動植物の日常関係は、いまよりずっと濃密だった。ウグイスの糞は美顔術に利用され、貝の卵嚢は遊び道具の「ウミホオズキ」になり、縁日その他でも、実にさまざまなものがみられたのだ。「そういえばあったね!」はいまどこに?懐かしさと発見にみちたご近所中心探検行。
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Posted by ブクログ
昭和なつかし博物学
「そういえばあったね!」を探検する
著:周 達生
紙版
平凡社新書 279
これはもうすこし、年配の方々の「昭和」ではないかと読んでいておもいました。
なぜか、動植物がテーマなんですね。
がまの油売りも、大道芸の1つではないでしょうか。大道詰将棋もすでに消えていました。
金魚、メダカ、ヒヨコはまだよく見かけていました。そういえば、上福岡に、大きな金魚の養魚場がありました。
カメも、緑亀はみましたね。
菊人形は、いまもあるんじゃないでしょうか。
柏餅のはっぱや、ちまきの笹の葉なんて、もっと身近にあって、和菓子屋さんに置いてあって、スーパーなんかよりも、おいしい。でも、子供はちょっと手が出なかったですね。
ムール貝や、ムラサキ貝、ミル貝は記憶にないですね。
さざえのつぼ焼きは、どこかで食べた記憶がありますね。地引網ですかね。親父につれられていった浜の記憶があります。
やどかりは、ありました。わた菓子も。
べっこう飴もみましたが、食べたことはないですね。
ほうずきは、スーパーでうっていました。
祖母が、最後まで抜いて、笛にしていたのは、そのまま載っていて懐かしく思いました。
ところによって、いろんなものが,分かれて売っていたのに、いつの間にか、どこにいってしまったんでしょうね。
目次
はしがき
第1章 洗顔に使ったウグイスの糞
第2章 「うぐいすの粉」はソウシチョウの糞
第3章 ゾウさんのウンコ
第4章 ガマの油売りとヤマガラの芸
第5章 医用蛭とオクリカンクリ
第6章 金魚とメダカとヒヨコすくい
第7章 放生いろいろ
第8章 絹糸草とネコの草
第9章 キク人形
第10章 カシワ餅の葉っぱ
第11章 ムール貝はタダだった
第12章 白化した「ミル貝」
第13章 壺焼きとタコ壷
第14章 縁日のオオヤドカリ
第15章 綿菓子と酸貝
第16章 幻のウミホオズキを求めて
あとがき
参考文献
ISBN:9784582852790
出版社:平凡社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:840円(本体)
2005年06月10日初版第1刷