【感想・ネタバレ】「振り仮名」があれば、学力は上がるのかのレビュー

あらすじ

読めなくて、学ぶのを諦めてしまった人へ

漢字が読めなくて、本を閉じてしまった経験はありますか?
読み方さえわかれば、意味が分からなくても、調べることができます。
しかし読めないと、学ぶこともできません。
複数の読みをもつ漢字を使いこなす日本語において、どの読み方が正しいのか、理解する必要があります。
そのためにも、漢字が読めることは、必須条件なのです。
漢字の読み方を助ける振り仮名は、昨今では、どんどん少なくなってきているのですが、
それはなぜでしょうか?
本書では、その謎を解き明かし、振り仮名があることは、学力の向上、学ぶ力になるということを伝えていきます。



第1章「振り仮名」「ルビ」とは何か
第2章 振り仮名があれば、学力は上がるのか
第3章 振り仮名がひらく日本語の未来


開成中学校・高等学校 校長 野水勉×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
「読みたいのに、読めない」から始まる知の格差


東京大学総長藤井輝夫×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
読める日本語が、世界をひらく―ルビが支える教育とは



※この本は、すべての漢字に振り仮名(ルビ)が振られています(一部を除く)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

有隣堂しか知らない世界での松本さんの語りで興味が出て読んだ。このテーマでオンライン即売会で37分で5,000冊完売は凄すぎた!

戦後にルビが減少し今もなお少ない状態である理由、ルビが増えることで生じる良い影響、開成校長・東大総長との対談、と盛りだくさんの、表紙・背表紙まで総ルビの本。

世界で認知戦が活発になっている中で、漢字が多い昔の文書が誰も読めなくなることへの危機感の話は、今こそ人文知を学ぶ必要があると言われている現代の大前提にあると感じた。

子どもが少し背伸びをした本も読んでいく中で、まさにルビがないから読めない本が増えてきたタイミング。本書を読んでから、子ども向けの本にも関わらずルビがない漢字が光っているかのように目に入るようになった。ルビ財団の取り組みを応援していきたい。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・ルビの意味はフリガナ。イギリスの古活字の大きさで5.5ポイントをルビーと呼んだことから。

・江戸時代に寺子屋で使っていたテキスト「江戸方角」に「霊岸島」(連い可んしま)や「三十三間堂」(さん志うさんげんどう)など、漢字と仮名混じりでルビが振られてる。変体仮名と言い、当時の認識ではすべて仮名。

・曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」のルビは左右に振られており、「愉快」の左側には(コゝロヨキ)右側には(ゆくあい)など、意味と読み方を併記している。
読んでもらおうという親切心が見える。今の書物はルビが極端に少ない時期で、偉そうだし読み手を選ぶ。

・終戦の翌年にアメリカの教育使節団がマッカーサーに出した報告書では、日本人は漢字の習得が負担になっているため、①漢字の制限②漢字全廃してカタカナ表記③漢字も仮名も全廃してローマ字一本化、が検討されており教育使節団は③推しだった。

・夏目漱石は東京朝日新聞社の専属作家。当時の東京朝日新聞は総ルビ。方言が出た。「大分」は東京では(だいぶ)大阪では(だいぶん)、「上つた」(のぼつた|あがつた)、「一昨日」(をとゝひ|をとつひ)など。

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2026年08月15日

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