【感想・ネタバレ】「振り仮名」があれば、学力は上がるのかのレビュー

あらすじ

読めなくて、学ぶのを諦めてしまった人へ

漢字が読めなくて、本を閉じてしまった経験はありますか?
読み方さえわかれば、意味が分からなくても、調べることができます。
しかし読めないと、学ぶこともできません。
複数の読みをもつ漢字を使いこなす日本語において、どの読み方が正しいのか、理解する必要があります。
そのためにも、漢字が読めることは、必須条件なのです。
漢字の読み方を助ける振り仮名は、昨今では、どんどん少なくなってきているのですが、
それはなぜでしょうか?
本書では、その謎を解き明かし、振り仮名があることは、学力の向上、学ぶ力になるということを伝えていきます。



第1章「振り仮名」「ルビ」とは何か
第2章 振り仮名があれば、学力は上がるのか
第3章 振り仮名がひらく日本語の未来


開成中学校・高等学校 校長 野水勉×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
「読みたいのに、読めない」から始まる知の格差


東京大学総長藤井輝夫×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
読める日本語が、世界をひらく―ルビが支える教育とは



※この本は、すべての漢字に振り仮名(ルビ)が振られています(一部を除く)

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Posted by ブクログ

本書は、振り仮名(ルビ)が単なる読み方の補助ではなく、言葉の理解や思考、表現力にまで影響を与える存在であることを、多くの実例を交えながら考察した一冊。ルビが振られることで、文字が持つ意味や情景、感情がより豊かに伝わるという、日本語ならではの表現の奥深さが語られていた。

特に印象に残ったのは、「人は文字ではなく音で考えているのではないか」という考え方。ドストエフスキーやシルマリルの物語など、人名や地名をすらすら読めるようになって初めて物語が頭に定着した経験があり大いに共感。また、「瞬間(とき)」や「肉体(からだ)」のように、漢字だけでは表現しきれないニュアンスや情景を補い、受ける印象を大きく変えることにも改めて気づかされた。日本文化として「文字が内包する意味の豊饒さ」という表現にも深く納得した。
一方で、WW2後の国語改革で振り仮名廃止論を謳った山本有三がルビを「黒い虫の行列」「不愉快な小虫」「むづかしい漢字をやたらに使ったためにわき出たボーフラ」とまで酷評していたというくだりは、そこまで嫌うのかと笑ってしまった。

普段は意識することの少ないルビだが、日本語の豊かな表現を支える重要な役割を担っていることを再認識できた。今後はルビにも注目しながら読書を楽しみたいと思う。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

ルビの歴史と今について熱く語る内容
振り仮名があれば、自分で調べることが出来るようになり知識を漏らすことなく習得できるということが主題。
教育者とのインタビューでもその効果については高いであろうと言う意見で一致するし、私もそうだと思う。
また、ルビによって日本語は進化してきたが、アルファベットには現代では劣ってしまう(AIの台頭により)。
しかし、日本語は本来多機能言語でありアルファベットよりも優位(総合的に見て)であると思うところ。
AI時代により、日本語が衰退していくのかそれとも日本語をアップデートするべきなのか、その問題を解消するためにはどうしたらいいのか、考えを巡らせるきっかけとなる本。

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2026年06月28日

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