【感想・ネタバレ】「振り仮名」があれば、学力は上がるのかのレビュー

あらすじ

読めなくて、学ぶのを諦めてしまった人へ

漢字が読めなくて、本を閉じてしまった経験はありますか?
読み方さえわかれば、意味が分からなくても、調べることができます。
しかし読めないと、学ぶこともできません。
複数の読みをもつ漢字を使いこなす日本語において、どの読み方が正しいのか、理解する必要があります。
そのためにも、漢字が読めることは、必須条件なのです。
漢字の読み方を助ける振り仮名は、昨今では、どんどん少なくなってきているのですが、
それはなぜでしょうか?
本書では、その謎を解き明かし、振り仮名があることは、学力の向上、学ぶ力になるということを伝えていきます。



第1章「振り仮名」「ルビ」とは何か
第2章 振り仮名があれば、学力は上がるのか
第3章 振り仮名がひらく日本語の未来


開成中学校・高等学校 校長 野水勉×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
「読みたいのに、読めない」から始まる知の格差


東京大学総長藤井輝夫×ルビ財団ファウンダー・評議員 松本大
読める日本語が、世界をひらく―ルビが支える教育とは



※この本は、すべての漢字に振り仮名(ルビ)が振られています(一部を除く)

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Posted by ブクログ

この本自体はとても面白かった。その上で意見を語るけど、総ルビは特に読んで欲しい読者の多い新書などでは、威力を発揮する可能性が高い。ただ、小説になると、円城塔の『文字禍』のように、作品のルビと意味が剥がれていくようなもの、あるいは私の「蟲医」の「シュ永デ琳宮(シュエーデリンク)」みたいなそもそも読みづらくすることが前提で使う独自表記、成合肇のルビと文字が併せて評論になっているケースなど、色々あるんですよね。問題提起としてはルビを増やした方が良いというのには同意できるけど(実際、日本は難読文字が多すぎる)、ルビであることの自由さ、表現のゆるさみたいなのもあっていいと思うんですよ。この漢字は絶対この読み、みたいな固定観念は破壊した方が良い。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

最初に言っておこう。

「賛成です!」

私も、“振り仮名があれば学力は上がる”=“学力を上げる為のハードルが下がる”と、ずっと前から考えて実践してきたからだ。
理由がある。
本書でも触れている、小説家・井上ひさし『私家版 日本語文法』(新潮社1981)をリアルタイムで読んだ。その通りだと思った。
そのため、私は自分で作る文書には、極力振り仮名を使って作っていた(もちろん、文書作成ガイドライン内で)。たいへん有効だった。

【余談①】
先日、「中国古代の物語なのに、『三国志』は何故日本でこれほど人気があるのか?」との問いがあった。ゲームや漫画の存在やら何やら、直接的な理由は様々だろうけれど、最大要因を言えば、

【平仮名で振り仮名を付けて、江戸時代初期から多くの人に親しまれたから】

に尽きると思う。本国はもちろん、周辺のどこでも、そんな事は出来なかった。
これ無しには、その後の吉川英治も横山光輝も三国無双もなかったはず。

【余談②】
著者の出演する有隣堂YouTubeチャンネルを見れば、主張はほぼ分かる。面白いですよ。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

筆者の「振り仮名」への熱い思いが書かれた本です。
反対意見もあると思いますが、負けずに続けていってほしいと思いました。
この本を読み、小1の息子にいくつか総ルビの本を買いました。大人が読むような内容であっても読んでいる時間が増えています。内容もほんの少しは分かっているようで世界が広がっているように思います。
総ルビの本が増えればこれが当たり前になるという実感があります。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

「有隣堂しか知らない世界」というYouTubeのチャンネルでこの書籍を知って購入しました。著者のルビに対する思いが熱く伝わってくる内容でした。
著者の主張の部分ではないですが、日本における文字の成り立ちとルビの現れ、さらに戦後日本語をどう扱うかという議論になった話はふむふむなるほど、そういうことがあったのかと読んでいて勉強になりました。
著者のルビに対する期待がとても大きいのを感じました。「本当にルビが普及するだけでそこまで叶うのかなぁ?」とは思いつつも、その理想を実現するベースにルビの普及は必要なのかもなと思いました。

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2026年08月18日

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ネタバレ

有隣堂しか知らない世界での松本さんの語りで興味が出て読んだ。このテーマでオンライン即売会で37分で5,000冊完売は凄すぎた!

戦後にルビが減少し今もなお少ない状態である理由、ルビが増えることで生じる良い影響、開成校長・東大総長との対談、と盛りだくさんの、表紙・背表紙まで総ルビの本。

世界で認知戦が活発になっている中で、漢字が多い昔の文書が誰も読めなくなることへの危機感の話は、今こそ人文知を学ぶ必要があると言われている現代の大前提にあると感じた。

子どもが少し背伸びをした本も読んでいく中で、まさにルビがないから読めない本が増えてきたタイミング。本書を読んでから、子ども向けの本にも関わらずルビがない漢字が光っているかのように目に入るようになった。ルビ財団の取り組みを応援していきたい。

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2026年08月02日

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人気書店YouTubeを見て購入(売り方上手い!)
読み難いかと思ったがそんな事はなく、これなら誰でも読む事は出来る。
意味が解らないけれど何となく読めた気になる人も、辞書で調べながら読む人もいていいと思う。
強者がトモで宇宙がソラの世代だから、自由なルビの話は特に面白い。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

本書は、振り仮名(ルビ)が単なる読み方の補助ではなく、言葉の理解や思考、表現力にまで影響を与える存在であることを、多くの実例を交えながら考察した一冊。ルビが振られることで、文字が持つ意味や情景、感情がより豊かに伝わるという、日本語ならではの表現の奥深さが語られていた。

特に印象に残ったのは、「人は文字ではなく音で考えているのではないか」という考え方。ドストエフスキーやシルマリルの物語など、人名や地名をすらすら読めるようになって初めて物語が頭に定着した経験があり大いに共感。また、「瞬間(とき)」や「肉体(からだ)」のように、漢字だけでは表現しきれないニュアンスや情景を補い、受ける印象を大きく変えることにも改めて気づかされた。日本文化として「文字が内包する意味の豊饒さ」という表現にも深く納得した。
一方で、WW2後の国語改革で振り仮名廃止論を謳った山本有三がルビを「黒い虫の行列」「不愉快な小虫」「むづかしい漢字をやたらに使ったためにわき出たボーフラ」とまで酷評していたというくだりは、そこまで嫌うのかと笑ってしまった。

普段は意識することの少ないルビだが、日本語の豊かな表現を支える重要な役割を担っていることを再認識できた。今後はルビにも注目しながら読書を楽しみたいと思う。

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2026年07月07日

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某ミミズクのYouTubeから、ルビに対する取り組みを知った。
本書のなかでも記載されているとおり、言われてみて「確かに」と思い、この取り組みについては同意しているし、応援もしている。

本書で指す「学力」の部分は、学校的なものとはニアリーイコールで、ルビを振った結果として興味範囲に対しての学びの力が向上するのではないのか、ということと読み取っている。
本書内でも何度も書かれている通り、本や文章を読んでいて読めない漢字が出た時、読みがわからないから調べるのも面倒くさいし、躓く感じもあるし、読むのも少し嫌になるような時もある。それがルビが振られていれば…と。それは知的好奇心の入口で躓いてしまって、そこから先に入れないまま終わってしまうケースが日本人にはままあるということ。
そういった障壁をできるだけ無くすというのが、ルビの存在である。記載もあったが、まさに好奇心を満たす道筋のバリアフリー化だ。

読む人のレベルによってルビの量を変更できる仕組みの実装は日本語の未来のためにも実現してほしい。

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2026年09月06日

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漢字かな交じりの文章は、日本独特の文化である。韓国のようにハングルだけにすれば読みやすくなる一方で、日本語の豊かな表現を支えてきた漢字かな交じりの文化も大切にしたい。本書は、漢字が「読める」ことが学ぶための大切な条件であり、振り仮名(ルビ)が学力や学ぶ力を支える可能性について考えた本である。

確かに、漢字が読めなければ、意味を調べることさえできない。そう考えると、読めない漢字を助ける振り仮名は、とても大切だと思う。ただ、すべての漢字に振り仮名を付ければよいというわけでもない。読める漢字と読みにくい漢字を考えながら、必要なところに振り仮名を付けるのがよいのではないか。

「読めると、わかる。そして、学べる」。振り仮名を単なる読み方の補助ではなく、学びへの入口として捉える視点が印象に残った。

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2026年09月03日

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私はもういい大人で子育てもしていないので学力を上げることには関心はないが、振り仮名は欲しい。

「日本語はA I時代に不利。A Iが出してくる回答や価値観は、英語圏に傾く」(p168)など知らなかった事実。

Newton別冊ぜひ読みたい。

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2026年08月29日

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ネタバレ

・ルビの意味はフリガナ。イギリスの古活字の大きさで5.5ポイントをルビーと呼んだことから。

・江戸時代に寺子屋で使っていたテキスト「江戸方角」に「霊岸島」(連い可んしま)や「三十三間堂」(さん志うさんげんどう)など、漢字と仮名混じりでルビが振られてる。変体仮名と言い、当時の認識ではすべて仮名。

・曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」のルビは左右に振られており、「愉快」の左側には(コゝロヨキ)右側には(ゆくあい)など、意味と読み方を併記している。
読んでもらおうという親切心が見える。今の書物はルビが極端に少ない時期で、偉そうだし読み手を選ぶ。

・終戦の翌年にアメリカの教育使節団がマッカーサーに出した報告書では、日本人は漢字の習得が負担になっているため、①漢字の制限②漢字全廃してカタカナ表記③漢字も仮名も全廃してローマ字一本化、が検討されており教育使節団は③推しだった。

・夏目漱石は東京朝日新聞社の専属作家。当時の東京朝日新聞は総ルビ。方言が出た。「大分」は東京では(だいぶ)大阪では(だいぶん)、「上つた」(のぼつた|あがつた)、「一昨日」(をとゝひ|をとつひ)など。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

内容が面白そうと思い購入しました、ルビー(ふりがな)
が有れば、日本人なら誰でも読める……しかし、書籍を
読むに連れて、外人の方や……の単語が凄く有り、
丸で外人の為にルビーは必要?的な内容に見えてきました、最後の辺りに「外人や障がい者を含む。」コラ!障がい者は外人見たいな考えかい!と誤解生むよな文章でした
自分自身が障がい者でましてや文字も読み無かったから
良く分かりますが、そもそも……障がい者は読みたいのです!変なカテゴリーに含まないで欲しい。
作者の松本さんの発想は良いが、外人が居ないと日本が回らないやら、少し話が逸れて居るのに非常に落ち込みました、日本人はちゃんと労働したいのです、給料や税金で
アンバランスな状態になって居るのです、久しぶりに
イライラした書籍でした。

ルビーを撤廃したから、ネット犯罪が防げたかも知れないと自分自身は思います、サイバーテロが漢字が読めなく
問題な無かった……もし、普通に読める状態なら
ネットが弱い日本は一発で壊れてしまう。

色んな解釈をさせる書籍でした。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

根拠となる明確なデータなどがなく、
筆者の主張が中心に進む。
開成の校長先生と東大の学長先生との対談は
結局同じ話してる。
でもルビ全振りは賛成。
デジタルで選べるようになるのも
早く身近なところまでこないかなぁ。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

「有隣堂しか知らない世界」、我が県の誇る有名書店有隣堂のYouTube生配信で、限定ブックカバーとともに販売された新書です。こういう買い方も面白いですよね。まんまと買ってしまった一人ですが、楽しく読ませていただきました。
新書って面白い!最近私の中で新書ブームがきているのもあり、またルビのおかげもあるのかとても読みやすく分かりやすい本でした。漢字が読めなくて流す言葉がない読書って快適かも。ルビって深いです。
最近お世話になっている青空文庫の話題もちょっと出てきました。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

ルビの歴史と今について熱く語る内容
振り仮名があれば、自分で調べることが出来るようになり知識を漏らすことなく習得できるということが主題。
教育者とのインタビューでもその効果については高いであろうと言う意見で一致するし、私もそうだと思う。
また、ルビによって日本語は進化してきたが、アルファベットには現代では劣ってしまう(AIの台頭により)。
しかし、日本語は本来多機能言語でありアルファベットよりも優位(総合的に見て)であると思うところ。
AI時代により、日本語が衰退していくのかそれとも日本語をアップデートするべきなのか、その問題を解消するためにはどうしたらいいのか、考えを巡らせるきっかけとなる本。

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2026年06月28日

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