あらすじ
彼はいつも、自分を見ていた――。魅力あふれる取引先の男・貴船笙一郎に、突然エレベーターでうなじに口づけられた佐々木伊織。その熱を忘れようとしても、貴船の手が、指が、唇が、伊織の身体に悦楽を刻み込んでいく。深い快楽を身体が知っても、逢瀬の合間に愛をささやく彼の心だけが見えない……。貴船の手慣れた愛撫ゆえに彼の言葉を信じられない伊織が取った行動は? 相手のすべてが欲しいと、狂おしく焦がれる恋。
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満足。★1.5
どちらもノンケのカップルは初めてでした。どちらにも罪悪感みたいなものがないから不思議に感じながらも素直にのめり込んでいくのかなと。でも…伊織さんは逃げる逃げる何処までも逃げる。怖がりな伊織さんをなんとか捕まえたられて貴船さん良かったね。名前を読んであげたら伊織さんの好きな表情が見られたかも…表情が崩れるのが好きってわかるなぁ…そしてわかってても貴船としか呼べない気持ちも…。社長の言葉がすべてかもしれない。出番ちょっとだけどいい仕事してます社長。逆に後輩くんはなんだったんだろう?ブラコンの弟くんは?…続き気になるけど不幸になるならここで終わりでも…。駄目かな気になる。
なんぞこれ
………えっっろ!!
でも下品には堕ちない、行間から色気が滴るような文章。
好みです。
佐々木さん思いっきりカラダで落とされてます。蜘蛛の巣に搦めとられた虫だな。それともウツボカズラに落ちた虫かな。
サイドストーリーの清水さんもいい味出してるし、なかなかの読み応えでした。
でもね、こんなやり方で始めておいて、気持ちを信じてもらえない、と傷つく資格はないだろう貴船。確かに大島社長の言い分(普通に誘ったらついて行ったか云々)ももっともだけれど。
Posted by ブクログ
さざ波のように静かで、でも確実に波が立っていて・・・・
なんというか、すごく良かった。
薄いベールをまとったような核心に触れられないのに、見えるというか。
マーケテイング部に在籍する伊織と会社が契約している翻訳会社の貴船。
ある日エレベーターで一緒になった時に貴船は伊織のうなじにキスをする。
戸惑い訳が分からない伊織は熱を出し、帰宅する。
そのマンションへ貴船が訪問し、かいがいしく世話を焼く・・・・のが、デザートにと持ってきた桃を手で食べさせて、滴り落ちる汁を舐めて・・・・そのままベッドイン。
女にモテる貴船に対して一線を引く伊織。気持ちは確実に貴船に向かっているのに伊織を好きだという貴船を信用できない。
きっと2か月で飽きられて捨てられるという思いを払拭できず。
離婚調停中の妻と別れることが決まった日、貴船とも離れることを決意してその日、きつい言葉で貴船を遠ざける。
それでも、感化された体は貴船を求める。体と心が一体だといわんばかりに心も貴船を求める。
やっとくっついた2人のHシーンはすごく淫らなんだけど、そういう感じがしなく静かにろうそくが燃え続ける様な描写で。
きゃっきゃとかわぁぁぁぁとか興奮したりきゅんきゅんしないのに、すごく印象に残って惹きつけられた作品だった。
大人なBLって感じで私はすごく好きな作品。