【感想・ネタバレ】奥能登に吹く殺意の風のレビュー

あらすじ

十津川班の刑事、北条早苗は、旅行中の能登で何者かに狙撃され負傷する。当初、人違いで撃たれたのかと思われたが、犯人から早苗殺害を予告する挑発的な電話が。また東京・国立ではバスが爆破され、早苗の同僚、清水刑事が死亡した……。不可解な犯人の狙いに、十津川警部が鋭利な推理で挑む傑作ミステリー。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

奥能登,京都,日本海と
「殺意の風」という標題の西村京太郎作品は3つある。
「風の殺意」というのもあり,どれがどれだか記憶しきれない。

奥能登に吹く殺意の風は,
主人公が刑事の北条早苗なので印象深い。

最初は,ある女性が狙われていたように思うが,
実際には警察への犯罪の可能性も高くなる。

結局2人とも狙われていたらしく,
西村京太郎の仕掛けの上手さにまいった。

宗肖之介が解説を書いている。
カミュの「異邦人」などの文学における殺人と
日本での現実の殺人事件と
「「資本主義の経済的特性の1つというべき量化と抽象化は,本来,物に対する態度であったはずだが,それが人間に対する態度に影響を及ぼし,現代の疎外状況を生み出している」と指摘したのはエーリッヒフロムだが」と分析を紹介している。

早苗の悩みが解決したかどうかは不明。

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2012年03月02日

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